
こんにちは!
今回は復刻塗装、リバイバルカラーについて考えてみたいと思います。
車両の引退が近づくと、鉄道車両で起こりやすいのは過去の塗装の復活、いわゆるリバイバルカラーです。車両が長く活躍する中で、鉄道会社の統一デザインが変わったり、コーポレートカラーが変わったりすると、塗装が変わることは多々ありますね。そんな車両の過去の姿が復刻するとなると、やはり復刻対象となった車両は人気が出るものです。この復刻塗装というのは、基本的に編成数を絞り、一部の編成のみに実施されるケースが多かったのですが、近年では複数編成であったり、はたまた全編成が復刻塗装になったりするケースが出てきています。今回はこのリバイバルカラーの方針について、簡単に見ていきたいなと思います。
近年のリバイバルカラー実施例
それでは近年のリバイバルカラー実施例を見ていきたいと思います。
【全編成実施型】
185系 緑ストライプ復刻(2011~2017年)
阪神8000系 赤胴車変更(2025年~順次)※阪神8000系は復刻ではなく変更扱いです。
【複数編成実施型】
東武100系 デビュー時塗装復活(2021~2023年)102F,107F,108F 3編成に実施
JR九州103系 国鉄色復刻(2023,2025年)E12,E17編成 2編成に実施
東急9000系 赤帯復刻(2025年)9001F,9013F,9015F 3編成に実施 など
【1編成実施型】
上毛500形(2024年)西武鉄道時代塗装復刻
京阪2200系(2024年)
新京成8800形・N800形(2024年)8800形は直通色、オリジナル色1編成ずつ復刻
南海7100系(2024年)
泉北3000系(2024年)※2編成ですが連結して実質1編成の為1編成扱いとしています
キハ100(2024年)ブラックフェイス
南海2200系,10000系(2025年)
叡山電車700系(2024年) など
このようなところかなと思います。
特に阪神8000形の全編成赤胴車復刻のインパクトは大きかったですね。こちらの車両はリバイバルという形ではなく、塗装変更という形での復活のようです。また、最近だと東急9000系が9001Fに赤帯化されると発表された後、9013F、9015Fもの2編成も追加で赤帯化されました。さらに2023年に復活した唐津線103系の国鉄色がもう1編成増えることも公表されました。このように複数車両のリバイバル塗装化が3例直近に起こっているような状況です。

東急9000系
それでは敢えて1編成ではなく、全編成や複数編成にリバイバル塗装を行うメリットというのは何なのか?ということを考えてみたいと思います。このメリットとして考えうるのは、塗装車の場合、1編成の為だけに違う色の塗料を準備する必要が無いという点が一つ考えられるのかと思います。1編成だけにリバイバル塗装をするとなると、塗料も1編成分のみの使用となり、通常とは異なる塗料を準備しなければならないことになるのかと思います。ただ、阪神の赤胴車のように全編成赤胴車にしてしまうと、このカラーの塗装のみを準備すれば良いわけですから、楽ではあるのかなともいますね。
そして鉄道ファンの分散という面もあるのかなと思います。やはり復刻塗装の対象編成は人気が出るものです。特に381系やくものリバイバルカラーは非常に人気があったのは記憶に新しいと思います。このように、リバイバルカラーには人が集まりやすい側面はあるかと思います。そこで対象編成を分散させることで、1編成あたりの鉄道ファンの密集を避ける狙いもあるのかな…なんて思うこともありますね。ただ、結局引退直前になればどんな車両にも人は集まりますし、また現行塗装が消える際にその編成に人気が集まるということもあります。そういった点を考えると、なかなかうまくいかないのは現状なのかもしれませんね。
個人的には東急9000系の3編成の復刻は、全編成復刻と異なり、現行カラーに人は集まらず、また復刻カラーに集まる人も分散するということで、ちょうど良い本数なのかなと思いますね。17編成中の3編成ということで、絶妙なバランスですよね。9001F1編成のみで敢えて終わらせなかったのは、なかなか面白い決断だなと思いました。また9000系の中でも検査期限の遠い3編成にリバイバルカラーが施されているようです。この点を見ると、もしかすると近い将来9000系が完全引退する際、塗装の違いによる密集を避けるため、敢えて最後の3編成が赤帯になるように、復刻対象車を選んだのかな?と思わなくもありません。東急の3編成赤帯は色々と思惑があるように思いますね。
他にもJR九州の103系がそうであるように細かい違いを再現できるというメリットもあるのかと思います。JR九州の103系国鉄色リバイバルは、1編成目のE17編成にはJNRマークが取り付けられていますが、2編成目のE12編成にはJRマークを付けるようです。このような運行時期の差をステッカーで表して、新たな目玉に出来るというのも、リバイバルカラーを複数編成だ出すメリットかもしれませんね。
このような形でしょうか。リバイバルカラーへの対応を見ていると、各社方針の違いが表れており、面白いなと思いますね。今後も複数編成リバイバルは広がっていくでしょうかね?どうなっていくのかは注目です。
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