
こんにちは!
今回は211系に関する記事を書いていきたいと思います。
ここ数日、Twitterにて211系3000番台が上野口に来ていた時代のことが話題になっています。上野口に来ていた頃の211系はグリーン車を連結していましたが、その連結方法は先頭車と先頭車でグリーン車を挟むというものでした。そんな時代の姿が、引退から10年以上の時を経て、Nゲージで新発売されるようで、家電量販店などではその試作品展示が行われているようです。その展示品では、当然ながら先頭車とグリーン車が連結している組成となっているのですが、どうやらその組成が本当にあった組成だと知らず、嘘電だと思ったという方が一定数いるようで、そのことをきっかけに211系のグリーン車の話題がTwitterを賑わせています。話題になっているからか、JR東日本公式まで211系を取り上げるほどです。
平屋グリーン車と二階建てグリーン車が混在した211系、覚えてますか?
— JR東日本鉄道イベント・グッズ担当のつぶやき【公式】 (@JRE_MALL) 2026年5月26日
あのアンバランスな編成美、今思うと“過渡期ならでは”の魅力でしたね…!
(担当KT) pic.twitter.com/TlSOEoxW2W
そんな211系の盛り上がりに乗じて、私も一つ記事を書こうということで、なぜ211系高崎車はこんな連結をしていたのか、そのことについて、記事にしてみたいと思います。

211系 先頭車とグリーン車の連結
そもそもの211系10連の組成
まずはそもそもの211系高崎車10連の組成をまとめてみたいと思います。以下のような組成で運行されていました。
←1号車(上野方) 10号車(高崎方)→
クハーモハークモハーサローサロークハーサハーサハーモハークモハ
このように3両と5両の211系でサロ2両を挟むような組み方になっていました。このような組み方をした211系10連はC編成と言われています。C編成って聞いたことありますね?今も高崎で活躍している211系6連編成です。211系6連編成がC編成を名乗っているのはこの名残で、当時の組成からサロとサハを抜いた、クハーモハークモハークハーモハークモハ組成が現在の6両C編成となっています。実は今にも繋がっているというわけですね。

上野口で活躍していた頃の211系C編成
なぜこんな組み方をしたのか?
それでは、なぜこんな組み方をしたのでしょうか?それには宇都宮線・高崎線にグリーン車が導入された時期が関係しています。宇都宮線・高崎線にグリーン車が導入されたのは、E231系1000番台が誕生した後、2004年からです。それまで東海道線の113系や211系にはG車が連結されていましたが、宇都宮・高崎線の115系・211系にはG車が組み込まれていませんでした。それゆえ、211系は東海道線向けの0・2000番台と宇都宮・高崎線向けの1000番台・3000番台とでは組成が異なります。東海道線向け211系はそもそも新造時からG車が連結されていたため、G車を組み込むことを前提とした10連固定編成で製造されました。組成は以下のような形です。
←1号車(熱海方) (東京方)10号車→
クハーモハーモハーサローサローサハーモハーモハーサハークハ
先ほど紹介した宇都宮線・高崎線向け211系とは異なりますね。
G車が新造時から組み込まれていた東海道線向けに対し、宇都宮線・高崎線に211系が導入された当時は、まだグリーン車は導入されていません。そのため、G車を前提とした組成にはなっておらず、全編成が5両編成で製造されました。211系デビュー~G車組み込みまで、211系は2編成連結した10連、もしくは3編成連結した15連で運行されていました。なぜ5両編成単位で製造したのかといえば、将来地方に転属することなども見越した上で、最小単位を5両にし、さらにクモハも製造していたという噂ですね。
やがて、2000年代に上野口にもG車導入の波が押し寄せ、それに合わせて115系については引退することになったものの、211系は引き続き活躍することになりました。しかし、211系はグリーン車を組み込んでいません。そこで、当時東海道線を撤退していた113系のステンレス製グリーン車や東海道線用であった211系の平屋サロなどを組み込むことで、G車に対応しました。そして、211系とE231系とでグリーン車導入率100%を達成しました。ただ、上野口の211系は5両編成ですから、東海道線車のように固定編成を組めません。そこで、211系5両編成2編成を半固定編成化し、その間にG車を組み込み、さらに一方の編成のサハ2両を抜くことで、10両グリーン車付きの編成を作ったと、このような経緯であのような連結編成が誕生したということになります。
図解するとこんな感じですね。

モハが中間車2両ではなく、モハークモハでユニットを組んでいる以上、4号車と5号車にG車を連結するには、事実上この組成しか組めないですね。G車の導入時期と、3000番台の特徴のクモハ、これがこのような編成を生んだといえそうです。
このようにもともと5両1編成で走っていた車両にG車を組み込むことで10両1編成に変更したために、このような連結が生まれたということになります。

元113系のサロです。元横須賀線用は帯が特徴的でした。
いかがだったでしょうか。懐かしいものですね。211系のG車、1ユニットぐらいはC編成に臨時で増結可能な波動用車両として残ってもよかったのに…なんて思いますが、まあそんなことはしませんでしたね。当たり前だったこの組成を知らない人もいるんだな…と思いますが、10年以上前ですからね。若い人は知らないのが自然なのかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました!