こんにちは!
今回は仙石線に関する記事を書いていきたいと思います。
仙石線は昨日から盛り上がっていましたね。業界誌がE131系が来年度導入するのではないかという予測を公表したとのことです。これは実質的な「来年度E131系導入されますよ宣言」と見て良いでしょうね。いよいよ205系にも終わりが見えてきたのかなと思います。そのような中、今回見ていきたいのは仙石線の検査事情についてです。仙石線の205系はこれまで重要部検査・全般検査共に郡山総合車両センターで行うことを基本としてきました。しかし、205系M6編成が現在、仙石線の車両基地である宮城野派出で検査を行っているのが目撃されています。M6編成は全般検査期であり、宮城野で検査を行っているのが事実ならば、全般検査を行っているものと思われます。このことから仙石線の車両の検査を郡山で行うのは基本的にはやめるのではないか?という話があります。今回はこのようになる可能性がなぜ考えられるのか、今回はこのことを考えてみたいと思います。
まず考えうるのは、事業用機関車全廃の影響です。205系の郡山入場は現在、宮城野(仙石線)→石巻(石巻線)→小牛田(東北本線)→郡山というルートです。石巻線は非電化区間ですので、石巻線はDE10が、東北本線はED75が担っており、機関車を二機使っています。現在でこそ、JR東日本管内に多数のディーゼル機関車や電気機関車を抱えていますが、これらの事業用機関車は2024年度に全廃予定です。そこで事業用の運用は来年度からE493系やGV-E197系で行うことになるのではないかと思われますが、E493系は2台、GV-E197系は8台のみしか配置されていません。現在よりも大幅に所有数が減ります。そこで、配給輸送などは最小限にするのではないかということが予測されます。この影響で、仙石線の車両をわざわざ郡山に持って行くのをやめることで、配給輸送を減らしたい狙いがあるのではないか?というのが一つ考えうることです。おそらくこの影響が大きいのではないかなと思います。
そしてもう一つが、来年度からE131系が導入されるため、仙石線の検査体系が大きく変わります。現在の重要部/全般検査から、C保全やD保全で行うことになります。現在は基本的には年数で検査を受けることになりますが、今後は走行距離で検査の時期が決まります。そうなると、検査周期も伸びることになるでしょうし、検査もより効率化していくことになるはずです。こういったことが関係し、宮城野で検査を行う負担も大きくならないと判断したのかもしれません。E131系体系に移る前のトライアル的な形で、205系での検査を行っている、こういった可能性もあるのではないかなと思います。
このような複合的な要因で宮城野で検査を行うことが決まったのではないかなと思います。ただし、一応2024年度までは事業用機関車は残っていますから、今年度に検査を受けることになると思われるM8やM10も宮城野で行うのか、それともM6がトライアルで行っているだけで、2024年度中に検査を迎える他の編成は郡山で行うのか、この辺りも気になる所ですね。
そんな宮城野検査ですが、実は過去にも行っていたことがありました。それが東日本大震災の直後です。この際、石巻線の女川~小牛田が不通になったということで、陸送で郡山まで持って行くということが行われていた時期がありました。しかし、それさえも行わず、車体は宮城野に置いたまま、主電動機や台車などだけを郡山に持って行き、他は宮城野で検査を受けた編成も存在しました。その編成がM15編成です。2013年の検査のM15編成のみ宮城野で行っていました。このように異例ではあったものの、宮城野で検査を受けた編成も存在します。こういったことを考えても、宮城野で検査を行うのは不可能ではないのだろうなと思います。
所属先での検査というのは、今後も行う箇所が増える可能性も否定できないかもしれませんね。新潟のE129系も大宮までやってくることなく、新潟で検査を受けるようになりました。新保全体系やモニタリング保全体系等の普及により、こういったことが増えていく可能性は十分にあり得ると思います。JR東日本の今後の動向も注目なのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!