813系 誕生から44年でリニューアル完了!? 813系が長寿形式になる可能性が高い?


こんにちは!
本日は8/13ということで、JR九州の813系の日ですね。JR九州の813系は1994年にデビューした形式で、2009年まで増備が続けられました。813系は主に1994~2003年、2005~2009年の製造で仕様が分かれます。1994~2003年製の車両はGTO-VVVFですが、2005年以降の製造車はIGBT-VVVF車です。かつては300番台までがGTO、1000番台・1100番台がIGBTと書けばよかったのですが、座席撤去やワンマン改造絡みで番台区分が複雑になりすぎてしまいましたので、番台で分けると訳が分からないことになります(笑)
813系は転換クロスシートの車両でしたが、2021年頃より200番台や1100番台などを中心に転換クロスシートの一部を撤去し、立ちスペースを確保した座席撤去車が誕生しました。しかし座席撤去は座席数が極端に少なくなるなど、地元紙で報道されるレベルまで不評を買うことになりました。その結果なのか、元から予定されていたのかは分かりませんが、2023年10月以降はロングシート化改造がスタートしました。813系の現存車両全車両がロングシート化改造の対象となっており、2028年度までに完了予定となっています。0番台や100番台も含めてロング化するというのは血胸衝撃でしたね。この改造で811系と813系共に転換クロスシートが消えることとなり、鹿児島本線のほとんどの車両から転換クロスシートが消えることになります。817系熊本車の車端部や長崎車の鹿児島本線乗入れ運用などでは転換クロスシートは残りますが、それ以外では見られなくなります。813系は現在このような改造が行われる予定になっています。

しかし、813系の改造はこれだけに収まらないようで、有価証券報告書には813系のリニューアルを2038年まで行うことが記載されています。今年の6月に明らかになりました。開始年月が2023年10月ということで、ロングシート化改造もリニューアルの一部と見られているようです。ロングシート改造が2028年までの実施と発表されていますから、その後10年間は何らかのリニューアルを行うことになります。こうなるとおそらく811系のような大規模更新が見込まれているのだろうと思いますね。811系のリニューアルが2027年度完了予定ですから、その辺りから813系の機器更新なども始まっていくのだろうと思います。
このように2038年までのリニューアルが行われることになりますが、この完了年度を見ていると、813系が長寿形式になるのだろうということが分かりますね。2038年というと、813系の形式が誕生してから44年目ということになります。最終編成の落成からも29年が経過した段階となります。仮に2038年に2009年製の車両が更新されるとしても、車齢29年での更新となり、あと20年ほど使えば車齢50年選手です。このように、813系の更新自体が割と遅めのスタートであり、更新後10数年~20年ほど使うだけで、車齢が50年に届きそうな勢いなのですね。こういったことからも、813系が長寿の形式になる可能性と言うのはかなり高いのだろうと思います。813系は大所帯ですから、機器更新などを伴うリニューアルが必ずしも全編成に実施されるかどうかはわかりませんが、リニューアルを行った編成は車齢50年に届くもしくは突破しそうな車両がどんどん出てくるのだろうと思います。
JR初期世代の車両は各社対応が分かれ、北海道や東日本・東海などでは置き換えも始まっていますが、JR九州は811系も813系も含めてこれから更新ということで、両形式共に長寿の形式になりそうですね。JR各社のJR初期世代の車両の処遇を見ていると、JR北海道の721系、JR東日本の209系、JR東海の211系/311系は基本的に廃車の傾向があり、JR西日本221系は機器更新は行っていないものの使用継続、JR四国7000系JR九州の811系/813系は大規模更新を行って延命というような傾向になりつつありますね。813系は見た目も格好良い車両でありますから、これからの活躍に期待ですね。
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