811系未更新車減少で遂に団体列車で使われるように!残る未更新車とリニューアルの今後


こんにちは!
今回はJR九州の811系に関する記事を書いていきたいと思います。
すっかり忘れていましたが、昨日は8月11日ということで811系の日でしたね。本来は昨日にこの記事を書いた方がよかったのでしょうが、忘れてしまっていましたので1日遅れて乗っかります(笑)
811系はJR九州初の近郊列車で、誕生から30年以上が経過しており、全編成を対象としたリニューアル工事が2017年から行われています。ついこの間リニューアルが始まったと思ったら、もう6年も経っているのですから、驚きですね。そんな811系ですが、リニューアルに伴い、未更新車はどんどん姿を消していっています。リニューアルが行われるにあたり、制御装置はサイリスタ位相制御からVVVF制御に変ったり、内装は転換クロスシートからロングシートに変ったりと、ほぼ新車並みの更新が行われており、更新前と更新後では大きく異なっています。最近では未更新車が減っていることもあり、未更新の811系は人気が出つつありますが、いよいよJR九州が811系の未更新車を使用した団体列車を運転することになったようです。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2024/08/07/240807_v2_811_updated_Announcement.pdf

博多~八代間を結ぶ、かつての急行「ひのくに」をイメージした団体列車となり、運転日は9/15となっています。811系は博多~荒尾間までは定期運用がありますが、現在は荒尾以南は普段は入線しませんので、この区間を走る811系は貴重になりそうですね。ちなみに急行ひのくに号は1989年以前は715系、1989年以降数年間は811系で運転されていた急行列車です。かつて811系が使われていた急行列車であるということで、今回は811系によるリバイバル列車が設定されることになったのでしょうね。しかし、811系の未更新車を売りにするツアーが組まれる時代になったのですね…。少し前まではJR九州415系鋼製車やキハ66を売りにするツアーをよく組んでいましたが、いよいよ811系の未更新車の番ですか…。思えばサイリスタを使った近郊列車もどんどん数を減らしていますし、この長距離をサイリスタ近郊列車で走る機会というのは貴重なのでしょうね。非常に面白い団体列車だと思います。

そんな811系の残る未更新車はどのぐらいなのでしょうか。811系の残る未更新車は9編成となっています。編成番号としてはPM1,5,6,7,8,15,103,104,111の9編成です。ちなみにPM1~PM16(現在残っている編成だとPM1,5,6,7,8)とPM17,PM101~111(現在残っている編成だとPM103,104,111)では転換クロスシートの構造が若干異なります。何が違うのかと言いますと、ドア近くの椅子がPM16以前では転換可能な座席であるのに対し、PM17以降では固定式になり、転換できない状態であるということです。そのためPM16以前では車端部のボックスシートを除き、全座席を進行方向に転換することが可能ですが、PM17以降は必ず1列に1か所はボックスが作られることになっています。PM17以降で形状が変更されたのは、扉部分のスペースを広く取るためです。こういった若干の違いがあるのも811系未更新車の面白い所です。今回運転されるリバイバルひのくにではおそらくPM16以前が使われるのではないかな?と思いますが、どうでしょうね。

写真はPM17以降の扉付近の固定席です。


811系のリニューアルは今後2027年度までに完了する予定となっています。最後の編成の更新が終わるころには、一番最初の編成が改造されてから10年も経つことになるのですね…。811系誕生から38年時点でリニューアルが完了することになります。リニューアルされた811系はさすがに10~15年は使うでしょうし、それ以上に活躍し続ける可能性もあるでしょうから、811系は415系以上に長く活躍することになるのだろうなと思います。車齢50年を突破する車両も出てくるかもしれませんね。PM1編成が現在製造から35年経過していますので、仮に今年改造されたとしても、リニューアル後15年使えば車齢50年を突破することになります。こういったことを見ても、811系の車齢50年突破編成の誕生というのは現実味を帯びているのだろうと思います。今後の活躍も楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!