こんにちは!
今回は201系に関する記事を書いていきたいと思います。
3/14のダイヤ改正の前日を以て、JR西日本の201系は全車両営業運転を終了しました。JR東日本でも2010年代前半に201系は引退しており、JRグループ全体からの201系引退、形式消滅となります。201系は1979年に試作車が誕生し、今年が2025年ですから、形式全体としての活躍期間は46年です。103系などには及びませんけれども、長く活躍しましたね。
今回はそんな201系の中から、奈良支所の一部の201系を振り返りたいと思います。その201系というのがND617~ND622編成の6編成です。
JR西日本の201系は元々、全車両が網干総合車両所明石支所に所属しており、2000年代に321系導入により、森ノ宮(大阪環状線)と奈良支所(大和路線)に分かれてそれぞれ転属しました。この際、一部は4連+4連の8両編成で大阪環状線に転属し、数年の活躍の後に奈良支所へ転属した編成も存在しますが、それ以降は基本的に両線の201系はそれぞれの路線で役割を全うし、廃車になりました。ところが、2017~2019年に環状線から201系が撤退した際、6編成のみがサハ2両を廃車にした上で、奈良支所に転属し、2021~22年の廃車まで数年間のみ奈良支所で活躍しました。他の環状線車両がそのまま廃車になった中、6編成のみに与えられたボーナスステージのような活躍期間でした。そんな6編成は、なぜわずか数年間の為だけに奈良支所に転属したのか、このことについて見ていきたいと思います。
ND621編成
3編成が103系置換用、3編成がおおさか東線開業による増発分
転属した6編成の201系は主に2つの役割の為に転属しており、編成によってその使命は異なりました。
まず最初に転属した3編成の転属理由は103系の置き換えの為でした。奈良支所の103系は2010年代後半、大多数が奈良線向けの4連の103系でしたが、3編成のみ大和路線・おおさか東線向けの6連編成が存在しました。NS617~NS619編成です。これらの編成は201系6連編成とともに共通運用で大和路線やおおさか東線で活躍していました。この中途半端に残留していた103系6連編成を置き換える為に、大阪環状線を撤退した201系3編成(LB07,LB08,LB10編成)が、ND617~ND619編成として2017~18年に転属しました。
そして残る3編成については、おおさか東線の延伸に伴う運用増の為に転属しました。2019年3月、元々久宝寺~放出間のみ開業していたおおさか東線が新大阪まで開業し、久宝寺~新大阪間が通し運転となりました。このおおさか東線には、元々放出までの開業時代も活躍していた201系が使われることになり、201系の運用は増加することになりました。そこで201系は追加で車両が必要となったため、2018年~19年にかけて同じく大阪環状線を撤退した201系3編成(LB11,LB12,LB13編成)が、ND620~ND621編成として転属しました。奈良支所の201系の面白い所が、引退の数年前に運用が拡大したことなのですよね。当時のおおさか東線の普通列車は日中に行くと201系しか来ず、非常に面白いものでしたね。
ND619編成
このような理由で、大阪環状線で活躍していた201系のうち6編成のみが奈良支所に転属し、数年間のみ活躍しました。この際に転属した201系は2021~2022年頃に廃車となっており、奈良支所の201系の中では比較的早い幕引きでした。検査期限の兼ね合いでしょうけれども、大体検査期限1回分のみの本当の意味でのボーナスステージだったのかなと思いますね。
今回はND617~ND622編成を振り返る記事でした。これらの編成たちも懐かしいですね。出会うと少し特別な感覚になっていたのを思い出しました。
最後までご覧いただきありがとうございました!