キハ183に存在した指定席よりも豪華な自由席とは? コンセント付,座席間隔も広い自由席


こんにちは!
今回はJR北海道に関する記事を書いていきたいと思います。
2023年の3月のダイヤ改正をもって引退したキハ183。個性豊かで面白い形式でした。特にキハ183で個性的なのはハイデッカーグリーン車なのではないでしょうか。普通車よりも高い位置に客室が設置されており、風景もとても綺麗に見ることが出来、座席もグリーン車に見合う非常に豪華な座席が設置されていますね。


グリーン車の車内

そんな中、一部のキハ183の普通車にはとても豪華な自由席をもった車両が存在していたことをご存じでしょうか?どのぐらい豪華なのかというと、シートピッチは通常車両よりも広く、更にコンセントも設置され、座席もキハ261の0番台の座席などと同様の座席に換装されている車両です。そんな車両が、そのような改造が施されていない指定席を差し置いて、自由席として使われていたのです。そんな、かつて存在した安く乗れるのに豪華な自由席をご紹介していきたいと思います。

豪華な自由席が設置されている車両は?

まずは、内装紹介の前に、豪華な自由席が備わっている車両の車番をご紹介したいと思います。実は、すべてのキハ183の自由席がそのような豪華仕様になっているのではなく、一部の車両だけでした。その豪華仕様のキハ183は、キハ183‐1501,1503、キハ182‐502(中間車)の3両です。


キハ183‐1503

もともとはこの仕様のキハ183はキハ183‐1501~1503とキハ182‐501~503の6両が所属していましたが、最終的には上記の3両が豪華な自由席として運行されていました。(なお、キハ182‐502のみ一部自由席、一部指定席として運行されていました。)
なぜ、この車両たちが豪華な自由席を兼ね備えているのかというと、もともとこの車両たちが使われていた特急に由来します。もともとこの車両たちは特急サロベツ号として運行されていました。その際には指定席の車両として運行されていました。JR北海道では自由席と指定席では座席の仕様を変えることが多くなっており、指定席として使われていたこの車両たちは指定席仕様に改造されました。その改造の際に、豪華な仕様に改造されたということですね。その後、これらの車両はサロベツを撤退することになり、オホーツクや大雪などに転属することになります。その際に、指定席車両ではなく、自由席車両となったことから、このような豪華な自由席が誕生することになりました。豪華な自由席が誕生した背景にはこのようなことがあるのですね。

車内の様子は?

それでは車内の様子をご紹介していきます。

車内の様子はこんな感じです。座席は赤色の座席が使われていますが、この座席はキハ261‐0番台で使われているものと同じものに換装されています。また、先頭車両はこのように前面展望が見えるようになっており、明るい車内になっています。

座席の画像ですが、ここで注目していただきたいのが、シートピッチです。画像ではあまり伝わらないのかもしれませんが、この車両シートピッチが他の号車よりも広くなっています。通常は940㎜となっているシートピッチですが、1040㎜まで拡張されています。この差は座ってみるとかなり大きいもので足を伸ばしてもらくらくでした。


こちらはコンセントの画像です。実際に充電器を指している写真となっていますが、このように家庭用のコンセントが設置されています(笑)これはなかなかシュールな光景だと思います。家庭用コンセントは鉄道ではなかなか見ないですからね(笑)

このような形となっています。
ちなみに指定席は指定席で、グレードアップ仕様の座りやすい座席が設置されている車両もありました。しかしそれらの車両にもコンセントは設置されていませんので、設備的にはやはりこちらの車両の方が豪華なのではないかと思います。
自由席にこの豪華仕様の車両が使われていたらかなりラッキーで、この車両が連結されていれば、自由席の方が当たりでしたね。ちなみに現在はキハ183‐1501は解体され、1503と502は譲渡対象となっています。行先がシエラレオネからコンゴへ変更となったみたいですが、これからはコンゴで走り続けることになるのでしょうかね。
最後までご覧いただきありがとうございました!