東武8000系 野田線からは撤退も東上線ではまだまだ活躍宣言なのか? 防カメ設置から考える


こんにちは!
今回は東武鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。
今回見ていくのは8000系です。先日から話題が続いている通り、野田線8000系は残る編成の置き換えが今年度からスタートしていくことが発表されました。また館林地区の8000系2連車は既に引退してしまいました。その他、都内ワンマン地区でも大師線では自動運転の検討も行われており、各線区の8000系には陰りが見えているような状態です。そんな中、森林公園の8000系に関しては、まだ後継車の話が見えないどころか、今年度新たな設備が設置されることが分かりました。その設備と言うのが防犯カメラです。今年の設備投資計画では各線区の車両たちへの防犯カメラの設置が発表されていますが、その中に東上線・小越線の8000系1編成に防犯カメラが設置されることとされています。この記載からもまだまだ森林公園の8000系は使っていくということの現われかな?とも思いましたが、実際の所どうなのでしょうか。このことを考えてみたいと思います。

防カメ=活躍宣言なのか?

まずは防犯カメラの設置=これからも使うという宣言なのか?ということを考えてみたいと思います。他社の様子を見ていると、防犯カメラの設置が必ずしも延命につながるとは限らない状況であるというのは事実です。例えばJR東日本では2021年までに近々引退する編成も含め、首都圏の車両には全車両防犯カメラを設置しました。その後、相模線や宇都宮・日光線205系など、すぐに廃車になっています。また東急8500系も同じようなことが起こりました。2020年までに東急電鉄の全車両に防犯カメラをつけることになり、8500系も含め、全車両に取り付けました。その後すぐに8500系は引退しています。防犯カメラ自体は廃車にするとしても他の車両に取り付けることも簡単であり、全ての会社で必ずしも防犯カメラの設置=車両の使用継続宣言ともいえないとは思います。しかし、今回の東武の場合、防犯カメラの設置編成についてはしばらく使う編成と見て良いのかなと思います。なぜそのように判断するのかということですが、まず、東武鉄道が防犯カメラの設置期限を切らず、のんびりやっていることです。JRも東急も期限を切って導入すると発表した結果、退役が近い編成にも導入しました。しかし、東武の場合、特に期限を切らず、ゆっくりと設置を進めています。そのため、必然的に優先度の高い編成につければよいわけで、退役寸前の車両に付けるメリットは大きくないと思われます。更に東上線8000系ワンマン編成は東上線の末端区間や小越線などで使っているため、おそらく路線としての優先度はスカイツリーラインや東上線の池袋口などと比べると、低い路線ではあると思います。そんな中でも、9000系などを差し置いて8000系に取り付けるということは、8000系はある程度は使うつもりがあるのだろうと、そのように思うわけですね。これが仮に野田線の8000系や東上線9000系にも取り付けると発表されていたならば、活躍宣言にはなり得ないと思いますが、置き換えが近い車両たちを差し置いて、ワンマン区間の8000系に取り付けるということは、やはり今後もそれなりの活躍を予定しているのだろうと、私はそのように読みました。


森林公園8000系の現状

しかし、8000系もかなり古くなった形式ではあります。そんな中で8000系を取り巻く現状を簡単に見てみましょう。まず、東上線で活躍している8000系は1978~1983年に製造された編成で、車齢41~46年ほどの編成で、8000系の中でも比較的新しい編成ではあります。そのため8000系の中では置き換えが後回しにされるのも理解はできます。それでも、あと4年経つと50年を超えてくる編成は出てきますね。
そして置き換えの車両の目途が立っていないのも事実ですね。本線系統の10000系4連を転属させる…ということも、近年の廃車ラッシュの影響で、車両数が減りましたから、この可能性はほぼ消えました。更に最近では4+4の編成に固定化の動きも出てきており、やはり今更これらを転属させるとも考えにくいでしょう。野田線の10030/10050型は今後余剰になりますが、廃車予定と発表されていることからも、おそらくこちらを使うつもりもないのでしょう。そうなると、仮に既存車両を使うならば、東上線の10000系/30000系の運転台撤去の6+4連編成に運転台を再設置した上でばらすか、既存車両の編成短縮をするかといった措置を取る必要がありますが、そもそも9000系の置き換え計画以外は、どの路線も置換の予定もありません。特に東上線はようやく9000系の後継車両の設計に今年度から取り掛かるということですから、東上線の他の形式の置き換えに取り掛かるには少なくとも9000系の後であり、少なくともあと数年はかかるでしょう。そのため、8000系は既存車両での置き換えと言うのは、起こるとしてもまだ時間がかかる見込みです。また、9000系のローカル転属というのも、車両数やチョッパの保守の観点、また車齢なども含めて考えると、考えにくいのではないかと思います。そのため、8000系は1~2年で置き換えできるような状況でもないのは事実です。また新車についてですが、こちらも、来年度以降の導入となる9000系の後継車について、設計段階で今年の設備投資計画で言及していることや、大師線の自動運転に以前から言及していることなどから考えるに、他にも近年中に新車を入れる路線の計画があるならば、何らかの方法で発表されていると考えるのが自然です。しかし現状、そのような発表はありません。そのため仮にこの区間に新車が入るとしても、9000系の後になるのはほぼ確実でしょうね。これらの状況を見ても、おそらく東上線8000系はあと数年ほどは使う可能性が高いのかと思います。

これらの状況に加え、防犯カメラ設置もされるということは、やはり東上線8000系はもうしばらく使う宣言と見て良いのだろうなと思っています。来年以降、他の編成にも波及するのかは注目ですね。ちなみに東上線50000系と日々直70000系への防犯カメラ設置が今年度で完了予定ですので、今後は様々な形式に波及していくと思います。実際にスカイツリーラインでは10000系、東上線の30000系にも設置されることが発表されましたからね。次なる目標は本線10000系,東上線30000系の設置完了でしょうかね。その次は東上線10000系にも設置されるのか、また東上線8000系には全車設置されるのかが注目なのかなと思います。
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