【代替新造?廃車?】都営5500形5507F 4両廃車へ 残された4両の今後はどうなるのかを妄想


こんにちは!
今回は都営5500形5507Fに関する記事を書いていきたいと思います。
先日、脱線事故を起こした都営5500形5507Fのうち、5~8両目の車両が廃車になることが分かりました。残念ですね…。経緯を簡単に説明しますと、2023年6月6日、浅草線用5500形5507Fが都営浅草線の車庫である馬込基地において脱線する事故が発生しました。分岐器で発生した脱線事故であり、大きな話題になりましたね。その後、しばらく馬込基地に留置されていましたが、昨年の12月頃に5507Fのうちの一部の車両がJ-TREC横浜に搬入されました。なぜJ-TRECに入場したのかというと、脱線事故調査に伴う入場とされています。脱線事故が発生したばかりの頃、この事故の原因は「車両や線路の経年劣化」と報道されていましたが、さすがにそれで済ますわけはなく、調査をしていたのですね。当時、まだ5年程度の5500形が経年劣化なわけないだろ!などというツッコミが多数ありましたが、結局経年劣化だったのでしょうかね?事故原因は気になる所です。
そんな5507Fですが、4両は廃車になるものの、4両は車籍を維持したまま残ることになります。この残る4両は果たしてどうなるのでしょうか。今回はこの4両の今後を考えてみましょう。



代替新造or廃車?

今後の展開ですが、結論としては代替新造が行われるか、そのまま廃車になるのかのどちらかになるかと思います。個人的には代替新造となる可能性が高いのではないかと思います。なぜそのように考えるのかということですが、まだ残る4両の車齢が浅いためというのが一つです。5507Fは2018年10月に製造された編成で、まだ製造から6年しか経っていません。脱線事故が車齢5年ほどの頃に発生したため、実動期間は5年ほどです。これほどまでに若い車両ですから、今から代替新造をするとしても、新造車も十分に減価償却期間はクリアできるでしょう。単純に車齢が浅いということで、この時期ならば代替新造するメリットも大きいということがまず一つです。そしてもう一つが、コロナ禍において5500形の運用数がそこまで減っていないということです。浅草線の5500形の運用はコロナ禍後もそこまで大幅に減便されたということはなく、2019年~2021年頃の運用数の運用数をある程度保っています。全体的な運用数としては1運用減となっていますが、それでもその程度であり大幅に車両が余っているという状況でもありません。また他の直通先との兼ね合いもあり、5507Fを復帰させたとしても、車両を余らせるというような状況にはならないものと思われます。こういったことを勘案すると、5507Fのうちの4両を新造してでも復帰させるメリットというのはあると思いますね。

5507Fのうちの4両は廃車にすると発表されていますので、代替新造の場合、修理扱いではなく、完全な代替新造になります。こちらはつい先日、E531系クハE531-17が誕生したのと同じ扱いで、仮に車番が同じだとしても、新車として入籍されることになるでしょうね。しかし、工場の製造ラインの兼ね合いなども考えると、代替新造にも時間はかかりますので、代替新造の場合も、誕生までに時間がかかることになりそうです。また代替新造の場合は、廃車になる車両からある程度の部品取りをすることになるでしょう。幸いにも一部車両はJ-TRECに入場していますので、そのまま部品を取って、使える部品は使って新製するということになりしょうでしょうね。
一方、残る4両もいずれ廃車になるという可能性はどうでしょう。例えば川崎駅での脱線事故で被災したE233系ウラ177編成は被災車両以外の8両も廃車・解体されてしまいました。この理由には上野東京ライン開業に伴う運用減が予想されていたため、復帰させるメリットが少ないと判断されてのことであったと言われています。このように他社ではありますが、車齢が若い編成でも、事故→そのまま廃車ということもあり得はしますので、5507Fも廃車の可能性がゼロとも言い切れないのかな…とは思います。

それでも、個人的にはやはり5507Fは代替新造の可能性が高いのではないかとは思いますね。残り4両を残したということは、現時点では少なくとも廃車にする考えはなく、代替新造待ちor保留という状況なのだろうと思います。まだ復帰の希望は残されているでしょう。今後の動向には注目なのかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!