こんにちは!
今回は伊予鉄に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、伊予鉄の新型車両7000系が近畿車輛から甲種輸送され、無事に松山に到着したようです。地方中小私鉄としてはなかなか珍しい完全新型車両の3両編成ということで、私も乗車するのが楽しみです。伊予鉄の場合、18m車体が必須条件で、更になかなか改造もしにくい3両編成ですから、新型車両の方がよかったのでしょうね。
そんな詩型車両によって置き換えられるのは、伊予鉄700系です。伊予鉄700系は1980年代後半~90年代前半頃に京王電鉄から譲渡された元京王5000系です。
伊予鉄700系
伊予鉄は狭軌ですので、標準軌の京王時代と同じ台車を使うことは出来ません。そこで、東武2000系(元日比谷線直通車両)や小田急2200形の台車を使っているなど、なかなか面白い車両です。
元京王5000系は富士急行でも京王復刻塗装の最後の一般車が引退しようとしていますが、伊予鉄でも置き換えがスタートしようとしています。今後、2027年2月までに3両×6編成を導入することで、700系は順次引退する予定としています。
700系は現在、3両編成×4編成、2両×3編成が在籍します。ただし、3両編成の車両についてもすべて運転台が付いた車両となっており、クハークモハークモハという組成になっています。(伊予鉄では運転台付モハもクモハではなく、モハと呼びますが、便宜上クモハと書いています。)そのため、3両編成の車両については中間車の連結面と運転台の連結面が連結した、いわゆる「変態連結」を見ることができ、非常に面白い形態で運行しています。元京王5000系は富士急行・岳南電車・一畑電鉄・銚子電鉄・伊予鉄で活躍していますが、いわゆる変態連結を見ることが出来るのは、ここ伊予鉄だけですね。
この変態連結の他、2両編成の車両を2編成連結した、4両編成での運用も朝ラッシュ時には存在します。5000系2両連結は富士急行や一畑電鉄でも見ることができますが、1001Fが今年の12月に引退すると見れなくなりますし、一畑電鉄でも引退が発表されていますので、こちらも見ることが出来なくなるでしょう。このように各地で元京王5000系の終焉が見えようとしている中、伊予鉄の700系は様々な形態を見せてくれる、面白い鉄道なのではないかなと思います。
伊予鉄700系は元京王井の頭線3000系(伊予鉄3000系)の導入の際、3両×3編成が廃車になり、その他、2021年にはモハ1両が廃車になりました。このように一部車両の置き換えは行われていましたが、今回の7000系は700系を全廃に追い込むと発表していますので、いよいよ本格的な終焉が見えてきたのかなと思います。新型車両が3両編成のみの製造ということで、一部では朝の4両運用の為に、一部2両編成の車両のみ残存するのではないか?という噂もありますが、どのようになるのかは不透明です。個人的には4両運用は終了し、全廃となる可能性が高いのではないか?と思っていますが、どうなるのでしょうね。
既に2編成が搬入されていますので、近いうちに2編成ほどの引退が見込まれ、今後少しずつ減っていくことになります。見に行くなら今のうちでしょうか。伊予鉄ではVVVFに改造された3000系など、面白い車両も存在しますので、ぜひ乗りに行ってみると楽しいのではないかなと思います。記録すべき京王5000系は富士急だけではなさそうです。
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