こんにちは!
今回は中央線209系1000番台に関する記事を書いていきたいと思います。
豊田車両センターの209系1000番台トタ81編成・トタ82編成からいよいよドアステッカーが撤去されたとのことで、これは運用離脱がほぼ確実になりましたね。ドアステッカーよりも先に松戸譲りの編成札が撤去されていたようで、現在は編成札もない状態で留置されているみたいです。私はTASC導入後も、事あるごとに209系は復帰するかもしれないぞ!と書いてきましたけれども、さすがにこれは復帰は絶望的でしょうね。一方でH49編成は引き続きドアステ残置しているようですので、こちらは予備編成になっている可能性はあるのだろうと思いますね。H49,209系のどれかが予備車になる可能性があると思っていましたが、どうもH49っぽいなと思います。10/13までは予備車なのか、それともこちらもドアステ撤去されるのか、注目です。
今回は209系1000番台の5年半の活躍を振り返る記事にしていきたいなと思います。
2018年 常磐緩行線からの撤退、および豊田車両センター転属
209系1000番台は2018年に動きがありました。松戸車両センターからの撤退です。2018年10月13日、マト82編成を使用した「ありがとう209系常磐線各駅停車引退の旅」が運行され、この運行を以って常盤緩行線から209系が撤退しました。マト81編成はこの運転よりも少し早い2018年8月23日に大宮総合車両センターに入場。マト82編成も2018年11月9日に大宮に入場しました。
常盤緩行線時代の209系
そして常磐線のエメラルドグリーンから帯色を変え、明るいオレンジ色に衣替え。オレンジ色を上下にまとった209系はマト81編成は2018年11月5日に、マト82編成は2019年1月25日にそれぞれ大宮総合車両センターを出場し、転属先の豊田車両センターへ向かいました。帯色は変えたものの編成札はマト時代の物をそのまま流用し、新トタ81・新トタ82編成に生まれ変わりました。
豊田転属後は、2019年3月までは試運転期間が続くことになります。特に話題になったのは2018年11月20日の大月入線試運転でしょうか。また2019年2月16日の立川駅でのトタ81編成・82編成の並びも話題ですね。
event.jreast.co.jp
この撮影会の写真は立川駅で試運転が並んだ時の写真ですね。広報画像に使われるレベルの並びでした。
2019年3月まで試運転を続けた後、2019年3月改正でいよいよデビューを果たします!
2019年3月 209系1000番台 中央快速線デビュー
2019年3月のダイヤ改正から209系用の運用である97T,99T運用が設定され、209系1000番台がデビューしました。2019年当時の97T,99T運用は共に12時台までに入庫してしまう運用であり、午後運用は存在しませんでした。当時の運用はこのような形です。
平日97T
豊田 6:01発 東京 7:10着
東京 7:15発 高尾 8:27着
高尾 8:32発 東京 9:50着
東京 9:54発 立川 10:45着
立川 10:53発 東京 11:41着
東京 11:45発 豊田 12:45着
平日99T
豊田 5:53発 東京 6:54着
東京 6:59発 高尾 8:13着
高尾 8:19発 東京 9:40着
東京 9:44発 武蔵小金井 10:27着
武蔵小金井 10:34発 東京 11:13着
東京 11:15発 豊田 12:20着
休日97T
豊田 14:00発 東京 14:59着
東京 15:03発 豊田 1603着
今では考えられないぐらい1日の運用が短いですね(笑)午前中だけで終わりというのは、今は97T,99Tともにあり得ませんから。この時代も懐かしいなと思いますね(笑)
基本的にはこの運用に就いていく中、ダイヤ乱れで代走が発生することも出てきました。209系の中央特快初充当は2019年4月1日の1451Tでした。更にこの日は初めて209系が青梅線で営業運転を行った日ともなりました。初の青梅特快は少し日が開いて2019年10月25日の1219Tでした。このように2019年度から中央特快・青梅特快などの変則運用も経験することになったのでした。2019年はこのような運用でした。
2020年ダイヤで初の定期中央特快設定!99Tが夜までに
そして2020年度です。2020年度は99T運用の運行時間が延び、更に99Tに中央特快が組み込まれることとなりました。このことで初めて209系の定期運用に中央特快が組み込まれることになりました。2020年ダイヤの時刻表はこのような形です。
平日97T 2019年度と同じ
平日99T
ここまでは2019年と同じ
豊田 12:47発 東京 13:47着
東京 13:55発 立川 14:43着
立川 14:57発 東京 15:57着
東京 16:01発 高尾 17:01着
高尾 17:15発 東京 18:25着
東京 18:27発 豊田 19:30着
休日97T 2019年と同じ
このような形となっていました。
そして2020年には初めて209系が通勤快速に充当されます。2020年11月12日です。デビューから1年半、初の通勤快速充当日となりました。
2021年 初の指定保全&走行距離はさらに増加!
そして2021年です。2021年は209系1000番台の転属後、初めて指定保全が行われました。トタ82編成が一足早く2021年1月に、トタ81編成が2021年5月にそれぞれ入場。中央線転属後、唯一の検査でしたね。このころにエアコンが綺麗になったり、一部の屋根が再塗装されたりしました。
そして2021年も更に走行距離が延びることになります。2021年の運用はこのような形です。
平日97T
豊田 5:48発 東京 6:43着
東京 6:48発 高尾 7:59着
高尾 8:05発 東京 9:25着
東京 9:27発 豊田10:33着
豊田入庫
豊田 17:50発 東京 18:47着
東京 18:51発 立川 19:47着
立川 19:54発 東京 20:43着
東京 20:47発 豊田 21:47着
平日99T
2020年と同じ
休日97T
2019,2020年と同じ
このような形となりました。97Tが午前中で一旦入庫し、午後に再出庫する運用へと変わりました。これが一番大きな動きでしたね。これにより午後にも209系が2編成稼働するという状況が生まれたということになります。
2022年 夏の長期離脱が発生
そして2022年です。2022年のダイヤはこのような形です。
平日97T
豊田 6:01発 東京 7:10着
東京 7:15発 高尾 8:27着
高尾 8:32発 東京 9:50着
東京 9:54発 立川 10:56着
豊田入庫
豊田 15:49発 東京 16:53着
東京 16:55発 高尾 18:08着
高尾 18:19発 東京 19:37着
東京 19:41発 高尾 20:52着
高尾 21:05発 東京 22:19着
東京 22:24発 豊田 23:28着
平日99T
豊田 5:48発 東京 6:43着
東京 6:48発 高尾 7:56着
高尾 8:01発 東京 9:23着
東京 9:25発 高尾 10:43着
高尾 10:56発 東京 12:11着
東京 12:15発 高尾 13:28着
高尾 13:45発 東京 14:42着
東京 14:50発 高尾 15:49着
高尾 15:59発 東京 17:09着
東京 17:12発 豊田 18:17着
豊田入庫
豊田 20:08発 東京 21:03着
東京 21:05発 豊田 22:09着
休日97T
2019年,2020年,2021年と同じ
このようになっています。2022年は中央特快が2往復となりました。一方99Tでも一旦豊田入庫運用が誕生するなど、特徴的な運用になっていますね。
そして2022年といえば7月~9月にかけて長期の運用離脱が行われたという動きが起こりました。特にトタ82編成は運用に就かない期間が長く、この際は大きな話題となりましたが、この期間はグリーン車改造工事に入場する編成が少ない状況であったため、一時的な運用離脱をしており、2022年秋以降運用復帰をすることになりました。
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2023年
続いては2023年度の運用です。
平日97T運用
豊田5:44→東京6:40
東京6:46→高尾7:57
高尾8:03→東京9:19
東京9:22→豊田10:21(入庫)豊田15:39→東京16:42
東京16:47→高尾18:02
高尾18:09→東京19:24
東京19:26→豊田20:28
豊田20:39→東京21:40
東京21:42→高尾23:00
平日99T運用(赤字:中央特快)
豊田6:22→東京7:29
東京7:31→高尾8:45
高尾8:51→東京10:07
東京10:09→高尾11:24
高尾11:35→東京12:45
東京12:49→高尾13:50
高尾13:59→東京15:21
東京15:24→高尾16:43
高尾16:52→東京18:06
東京18:10→武蔵小金井18:50
武蔵小金井19:08→東京19:50
東京19:55→立川20:50
立川20:57→東京21:51
東京21:53→豊田23:00
休日97T運用
豊田15:11→東京16:10
東京16:13→豊田17:13
2023年も99T運用は2022年よりも走行距離を伸ばしたものの、中央特快は1運用のみに縮小されるという運用になりました。上りの中央特快が消滅しました。一方で立川行きや武蔵小金井行きが復活するなど、にぎやかな運用になったのも間違いない状況でした。
2023年度は209系でも故障が目立ってきました。特に夏の冷房故障はこのころから目立ってきたように思います。印象深いのは2023年8月1日の青梅線代走時に起きた7号車の故障でしょうか。この日は通勤快速代走も行い、その途中の故障でしたので、インパクトが大きかったですね。当時の記事です。
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2023年度は長期離脱もほとんどなく、活躍が続いていましたが、2024年のダイヤ改正直前にトタ82編成が運用離脱。その状態で2024年改正を迎えることになりました。
最後の花道で中央特快3本設定!さようなら2024年
最後に2024年度の運用です。
平日97T
ここまでは2023年と同じ
豊田 20:35発 東京 21:35着
東京 21:38発 豊田 22:40着
平日99T運用
699T 豊田 6:07発 高尾6:18着
698T 高尾 6:26発 東京 7:45着
799T 東京 7:47発 高尾 8:59着
998T 高尾 9:05発 東京 10:23着
1099T 東京 10:27発 高尾11:44着
1198T 高尾 11:51発 東京 12:52着
1299T 東京 12:58発 高尾14:14着
1498T 高尾 14:23発 東京 15:45着
1599T 東京 15:51発 高尾 16:51着
1798T 高尾 17:02発 東京 18:06着
1899T 東京 18:10発 武蔵小金井 18:50着
1998T 武蔵小金井 19:08発 東京 19:50着
1999T 東京 19:55発 立川 20:50着
2098T 立川20:57発 東京21:51着
2199T 東京21:55発 豊田22:59着
休日97T運用
1296T 豊田 12:00発 東京 13:00着
1397T 東京 13:03発 豊田 14:02着
2024年運用はこのような形です。やはり特筆すべきは99Tの中央特快3本設定でしょうね。まさしく最後の花道と言わんばかりの過去最高の設定数です。
2024年改正後はいきなり運用離脱をしており、トタ81・82共に運用に入らないという状況が半月ほど続き、本格復帰は4月になってからでした。今年は桜と209系は無理かな…とも思いましたが、今年の桜が遅かったこともあり、満開の時期に運用に復帰し、最後の春を桜と共に見れたのは嬉しかったですね。
2024年は1月28日にトタ82編成が常磐線での録音電車設定に伴い、松戸車両センターに里帰りしました。前日の27日には豊田→武蔵野線→常磐線で団体列車として走行し、そして録音電車では上野~取手間を走行しました。このイベントは大いに話題になりましたね。
そして8月28日を以ってトタ82編成が運用を離脱。9月6日にはトタ81編成も運用を離脱し、9月11日にはドアステッカーの撤去が確認されました。約5年半の活躍に幕を下ろしたことになります。
9月14日~15日には拝島電留線で撮影会が開催予定のため、まだ本線走行をする機会はありますが、それが終わったらどうなるでしょうね。いよいよ廃車になるのかもしれません。
209系1000番台の5年間を大まかにまとめるとこんな感じでしょうかね。
私も色々と撮ってきましたし、乗りましたので、寂しいなと思います。これからJRでこのような転属が起こることはあるのでしょうかね?なかなかこれを超えるインパクトのある転属は起こらないのではないかな?と思っています。何はともあれ209系1000番台、お疲れさまでした。
最後までご覧いただきありがとうございました!