【帰りっ放し】鶴見線,南武支線の205系はなぜ国府津に再疎開されないのかを考える


こんにちは!
今回は鶴見線,南武支線205系に関する記事を書いていきたいと思います。
205系1000番台のW1/W2編成が国府津から中原に帰ってきたという記事を書いてから、既に1週間以上が経過しました。交番検査を受けてから数日で国府津に戻るのかなと思っていましたが、今の所戻る気配はありませんね。
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参考に昨年12月に205系1000番台が戻ってきた際、12月15日に中原に戻った後、撮影会などを行い12月21日に国府津に再疎開されました。この際よりも長く中原に留置されたままになっていますね。
更に、205系鶴見線用1100番台のT19編成が4月11日に国府津車両センターから返却されました。こちらも返却されてから1か月半以上経っていますが、こちらも再疎開される雰囲気はありません。また、2月頃まで運用に入っていたT15,T17編成については、一度も疎開されることなく、離脱後ずっと中原支所に留置されています。しかし、鶴見線205系といえば昨年末に疎開ラッシュが続き、非常に急ピッチでの疎開が進んでいました。なぜこのタイミングで疎開に消極的になったのでしょうか。今回はこのことを考えてみたいと思います。

まず一つ目として、世代交代が完了したというのがあるのではないかと思います。昨年末ごろから今年の頭ごろまで、鶴見線はE131系が8編成中原にやってきており、こちらの車両が運用開始前までは鶴見線オフィスに送られず、中原支所に置いてありました。そこに205系の離脱車までいつまでも留置しておくと、中原支所のキャパが足りなくなってしまいます。こういったことを防ぐために、離脱車は速やかに国府津疎開していました。しかし、現在の状況を見てみると、205系は3連×3編成、2連×2編成のみの余剰となり、運用開始前のE131系も存在しません。現役の鶴見線南武支線車両は基本的に鶴見線オフィスにいますから、中原に数編成分の余剰車を置いておくとしても、キャパが足りなくなるということは無いということですね。それならば疎開させる必要はないということで、疎開をさせていないと、こういった状況の違いが影響している可能性は高いでしょうね。基本的に疎開というのは面倒な物です。交番検査があれば所属先に返却させる必要もあります。配置先に置く余裕があるならば置いておいた方が楽なんですね。単純に中原に余裕が出来たため、置いたままにしていると、これが一番の理由でしょうね。しかし、非営業車はヒバリもいますから、かなりギリギリの状態だとは思います。そのような状況で中原支所を保っているのだと思われます。



その他、国府津側の影響も考えられるのかと思います。国府津車両センターは今年の4月からE233系中央線グリーン車疎開が始まっています。現在は8両のみが疎開されていますが、今後も順次落成していけば、幕張と国府津疎開車両が増えていくことが予測されます。また、E217系疎開されることもあります。このように、205系以外の受け入れ先にもなっているため、205系を受け入れる余裕も今後無くなっていく可能性もあるのではないかということですね。特にグリーン車は付随車ですので、移動させるのも容易ではないでしょう。そのため、移動が面倒であるということもあり、基本的にグリーン車よりも車止め側に、グリーン車以外の車両は置くことは出来ないと考えるのが妥当です。また、グリーン車の構内移動は運んできたE233系がそのまま担当していますが、この際の構内入れ替えにも最低でも2本の線路を使っていました。このように国府津にもバンバン車両を疎開させる余裕もなくなってくることがありうるのではないかと思います。そうなってくると、205系疎開させず、グリーン車の置き場所を確保するという判断を行っている可能性というのもあるのではないかと思います。

考えうるのはこういった所でしょうかね。それでは今後205系国府津に行くことはないのか?ということですが、今後、廃車回送を行うのが機関車ならば、国府津に向かうでしょう。中原に機関車は入線できませんので、必ず国府津に向かうことになります。しかし、E493系の牽引ならば、中原に入線出来ますので、国府津に行かないかもしれませんね。
今回は205系疎開されない理由を考える記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!