【有望株と言われていたのに…】同年代の車両の明暗 211系は譲渡され205系は廃車


こんにちは!
月末ですのでいつも以上に緩くいきます。今回は単なる感想記事です。
今から二日前の6/25、運命とは何とも残酷なものだなと感じる象徴的な一日でした。というのも、6/25の未明、静岡所属の211系LL編成のLL1,9,11編成の三岐鉄道譲渡回送が行われました。211系は既にSS編成が三岐鉄道に譲渡されていましたが、その車両に続いての譲渡ということです。LL編成が新たに譲渡されるというのは驚いたものです。一方、その日の日中、鶴見線で活躍していた205系1100番台のT19編成の廃車回送が行われました。こちらは郡山への回送です。東海では譲渡、東日本では解体に向けた廃車回送。このような二つの出来事が起こりました。

205系T19編成 廃車回送



そんな211系と205系ですが、こちらはほぼ同年代の車両です。211系5000番台は多少新しいとはいえ、1988年からの製造です。鶴見線205系1100番台はモハ・クモハは1985年ですが、クハは1989年です。205系のクハと211系5000番台は製造年月もほぼ同じです。更に使用されている機器類も205系と211系ではほぼ同じです。211系5000番台は0番台や205系と補助電源等異なりますが、同じ制御機器です。更に3両編成であるという点までも同じです。製造年月も、両数も、機器類もほぼ同じこの2形式が片や解体、片や譲渡ということで、運命とは何とも残酷なものだなと感じますね…。
それも皮肉なことに、205系1100番台は地方鉄道が欲しがる有望株と評価している方も多かった車両なのですよね。昨年の秋ごろにはツイッター等を中心に、譲渡打診がありそう…などという噂も結構ありました。しかし、蓋を開けてみると譲渡されることもなく、どんどん解体されていくだけ…。もはや205系世代の非VVVF車両に需要は無いのかなと思っていましたが、今年になって211系が譲渡されるわけですから、運命というのは本当に残酷なものだなと感じますね(笑)211系の中でもLL編成でも廃車になっている編成も多くいるのですから、この中でもまた運命が分かれているわけです。人間も寿命が人それぞれ異なるように、当たり前ですが、鉄道も全然違いますね。
205系が譲渡されず、211系が譲渡されるというのは、やはり205系は地方鉄道には少し不向きなのでしょうね。205系は4ドアですが、多くの地方鉄道が4ドアもいらないはずで、3ドアの211系の方が設備やメンテナンス等も考えると導入しやすいでしょうね。更に205系1100番台は製造当初は山手線や埼京線で過酷に使われ、転属した先は海沿いの路線です。こういったことも考えると、やはり211系よりも車体の状態は悪そうだというのは素人目には思います。こういったことも様々なことが関係して、このような運命の分かれ目になっているのでしょうね。

譲渡されたLL11編成。T19編成のクハよりも5か月ほど早く誕生した…

ここまできっぱりと運命が分かれると色々と感じる所があるなぁ…と思います。南武支線のW1/W2編成は是非とも譲渡されてほしいですね。元京浜東北総武線所属、M1・2編成に組み込まれていた、とんでもない面白い車両ですよ。ただ、除籍もされずにウロウロしているのを見ると、どうも望み薄だな…と感じます。残念ですが、これが205系の現実ということでしょうね。
今回は211系譲渡と205系廃車を見た感想でした。
最後までご覧いただきありがとうございました