こんにちは!
今回は三岐鉄道の211系に関する記事を書いていきたいと思います。
三岐鉄道への211系追加譲渡、ありましたね!以前、静岡211系の廃車状況記事を書いた際に、三岐に譲渡された211系が富田駅から移動したことから、追加譲渡もあるのか動向に注目と書きましたが、実際に追加譲渡がありましたね!追加で譲渡されたのは、LL1,9,11,14,16編成です。なんとLL編成から譲渡が出ていますね。これは予想外でした。追加譲渡はあるかもとは思っていましたが、SS編成からの譲渡なのではないかなと思っていましたが、LL編成からの譲渡ということで、非常に驚きましたね。今回はなぜSS編成とLL編成が混在することになったのか、このことを考えてみたいなと思います。まずはそもそもSS編成とLL編成の違いはなんなのかということも扱ってみたいなと思います。
譲渡されたLL11編成
SS編成とLL編成の違い
それではまずはSS編成とLL編成の違いを見てみましょう。
SS編成というのは、クモハ・モハは新製時から静岡地区に配置されている生え抜きの編成です。211系は静岡には3両編成(SS)が11編成、2両編成(GG)が9編成導入されました。このうち、クモハとモハは完全新造、クハは神領に所属していた車両の組み換え車を活用し、3両編成を組成したのがSS編成です。一方、LL編成は2006年ごろに大垣電車区から転属してきた211系です。大垣から3両×20編成が転属してきており、その際に転属した編成がLL編成を名乗っています。まず経歴の違いはこのようになっています。
車両面ではどのような違いがあるのかと言いますと、211系SS編成はクモハが5600番台となっていますが、LL編成は5000番台です。両番台にどのような違いがあるのかと言いますと、5600番台(SS編成)は身延線の狭小トンネルに対応した車両で、5000番台(LL編成)は対応していません。5600番台はパンタグラフが設置されている箇所の屋根が若干低くなっており、このことで身延線の狭小トンネルに対応した番台になっています。しかし、LL編成は元大垣の編成で、身延線とは全く関係ない路線を走っていた211系ですから、対応していません。このような違いがあります。
その他、SS編成とLL編成には側面の行先方向幕の大きさの違いがあります。SS編成はクハを除き、211系0番台と同じタイプの大きさの行先方向幕が設置されているのに対し、SS編成のクハとLL編成の全車両は5000番台特有の細長い行先方向幕になっています。SS編成のクハが細い行先方向幕なのは、神領の組み換え車を活用して3連を組成したからですね。
こういった違いがあります。
なぜ混在するのか
このような違いがありますので、メンテナンスの観点から考えると、SSかLLかどちらかで統一する方がよかったのではないか?と思いますが、混在したわけです。なぜ混在することになったのか、そのことを考えてみたいと思います。
まず一つ考えられるのが、こういった仕様の違いを考慮せず、車両の状態が良い車両を選ぶという判断でSS編成とLL編成両方を買った可能性です。仕様の違い等を考慮せずに、車両の状態を重視して購入したのならば、混在する可能性もあるでしょうね。仕様が違いとはいえども、走行機器類は同じですので、細かな仕様は気にせずに、車両状態で判断をしたと、この可能性も考えられるのかなと思います。
その他の可能性としては、SS編成を5編成しか買うことが出来なかったために、LL編成を購入した可能性ですね。つまり、SS編成に既に買い手がついており、余りが無かったために、LL編成を導入せざるを得ない状況であったという可能性です。こちらも割と納得が行くのかなと思います。SS編成は11編成中5編成が三岐鉄道に譲渡されましたので、残り6編成です。この6編成に既に買い手がついているならば、三岐鉄道がSS編成を購入できないはずですね。そのために、残りはLL編成にしたという可能性もあるとは思います。
これ以外の理由かもしれませんが、いずれにしても、なんの考えもなしにSSとLLを混在させるということはないでしょうから、やはり何らかの事情はあるのでしょうね。もしかしたら、混在する方が好都合なことがあるのかもしれません。いずれ明かされる時が来るのでしょうかね。
もし、残りのSS編成が譲渡されたならば、三岐鉄道以外の鉄道が既に購入をしていたという可能性が高くなるでしょうね。今後の211系の動向はやはり注目です。
最後までご覧いただきありがとうございました!