こんにちは!
今回は仙石線205系に関する記事を書いていきたいと思います。
昨日、仙石線205系3100番台のM4編成が郡山総合車両センターに入場しました。仙石線車両の検査場所は郡山の為、今回の入場も検査の為…と思いきや、どうやら今回は廃車の可能性があるとのことです。なぜなのかということですが、検査の際し機関車に連結されるため、連結器が交換されます。検査を終えた後の出場のため、通常は両方の先頭車ともに連結器が交換されるのですが、今回は入場する側のみしか連結器が交換されていないということで、出場しないのではないか?と言われているのですね。出場しないとなると、郡山で解体されるのではないかということで、廃車の噂が出ているということです。実は少し前からM4編成が廃車になるのではないか?という噂はあったのですよね。今回はその通り、廃車を見込んだような配給になったということで、廃車の可能性が高まっていると言われています。しかし、新型車両が誕生していないのに廃車になるということがあるのでしょうか?今回はそのことについて考えてみたいと思います。
M4編成
仙石線は予備が多数ある
そもそも新型車両を入れないのに解体して大丈夫なのか?ということですが、仙石線は運用数に対して編成数が多めに配置されていますので、1編成廃車にしてもおそらく問題はないということになっています。現在、205系は17編成(M4含め)配置されていますが、運用数は14運用となっており、予備は3編成です。2022年改正で運用数が一運用削減され、14運用となりました。予備が3編成も配置されていますので、おそらく今回1編成を廃車にしても問題は無いという判断なのでしょう。ただし新型車両が出る前にこれ以上の廃車は出ないのではないかと思います。
それでは新型車両を導入する前に廃車にしてしまう理由は何でしょう。まず一つ目が検査を通す編成を減らすことが出来ることです。M4編成は2020年5月が前回検査となっており、今年の5月までに検査を受ける必要がありました。しかし、新型車両はおそらく近年中に誕生するため、できる限り検査を通したくないでしょう。そこで検査期限の近い余剰編成を廃車にしてしまうというのは、検査を通さなくて良いわけですから、メリットになるでしょうね。
ATACSも関係?
検査を通さなくて良いということ以外にも、考えうる理由はあると思われます。その理由というのがATACSです。仙石線では2010年ごろからATACSが導入されました。そのため現在の205系はATACSアンテナ等を設置しており、この信号システムに対応しているのですが、当然205系の置き換えとなる新型車両(おそらくE131系)にもATACS設備を搭載しなければなりません。アンテナの設置等を行うわけですね。ここで205系を廃車にしておけば、205系のATACS設備を205系の引退前に撤去をすることが出来、新型車両に流用できるのではないか?ということですね。ATACSを実際に流用するのかは不明ですが、一応E131系の落成前にATACSの部品取りをすることが出来ることにはなります。
ちなみにATACSを本当に流用していくならば、E131系1編成デビュー→205系引退→205系のATACSを搭載したE131系デビュー…と、1編成ずつの引退とデビューを繰り返していくのではないか?と思います。そのため、短期間で一気の導入ではなく、これまでの路線以上にゆっくりとした置き換えになる可能性はあるのではないかと思いますね。流用しないならば、一斉導入でしょうね。
このように仙石線の新型車両は、205系からの流用もあり得るかもしれません。そのため、この段階で1編成を落としておけば、E131系第一編成にATACSのアンテナ等を流用できるということにはなります。そもそも3編成予備+検査期限の近い編成があるというだけで、廃車説に納得も行くのですが、ATACS関連も考えられるかもしれませんね。
今回はM4編成の廃車について考えてみました。
ちなみに今年中にM5が7月、M3が9月、M6が11月に検査期限を迎えますが、おそらくM3ぐらいまでは検査を通す、もしくは休車等をかけて、期限延長をするというどちらかの措置になり、廃車はM4だけに落ち着くのではないかと思っていますが、どうなるでしょうね。今後の動向に注目です。
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