205系鶴見線の解体を郡山で行うのが合理的と思える2つの理由【長野よりも郡山の方が良い?】


こんにちは!
今回は鶴見線205系に関する記事を書いていきたいと思います。
昨日、鶴見線205系のうち、検査期限が最も迫っている2編成の鶴見線205系T14編成とT18編成の廃車回送が行われました。廃車回送先は郡山総合車両センターです。EF81 141の牽引で郡山へと持っていきました。ここで考えたいのは205系を郡山に持って行くメリットです。廃車回送先としては長野総合車両センターも一般的ですが、205系を郡山に持って行くのは割と合理的であると感じるのですね。今回はなぜ郡山に持って行くのが合理的なのか、そのことを考える記事にしたいと思います。


205系T18編成

仙石線205系の予備ストックを確保できる


まず一つ目の理由としては仙石線205系の予備ストックを確保できるということです。JR東日本205系の最後の主力路線として仙石線で活躍している205系3100番台が存在しますが、こちらの車両が全般検査や重要部検査は郡山総合車両センターが担当しています。つまり、205系のメンテナンスを担当している工場の為、205系の予備部品をストックしておく必要があるわけです。その際、解体となる205系を直接郡山へ持って行ってしまえば、解体前に必要な部品を取っておくと、そのまま予備部品としてストックできるというわけですね。実際に予備部品のために郡山に持って行ったと見られる動きは過去にも起こっており、相模線205系500番台は13編成中最初に廃車回送が行われた4編成のみ郡山に持って行っていました。(他の編成は長野でした)これもやはり205系の部品ストックが出来る為に4編成だけ郡山で解体したと推察できるわけです。この際と同じように、今回も郡山に持って行けば部品ストックがそのまま可能なため合理的であると考えられるわけですね。


E217系の解体を止めずに済む


続いて合理的であると考えられる理由の二つ目は現在長野で立て込んでいるE217系の解体を止めずに済むことが出来るということです。現在、長野はE217系の解体が非常に立て込んでおり、2週間に一度ほどのペースでE217系が運び込まれているような状況です。なぜこんなに立て込んでいるのかというと、インドネシア譲渡案があった際(2023年3~8月ごろ)に解体をストップしていたからです。こちらの解体で長野は忙しく、205系を長野に持って行くとE217系の解体のペースを落としてしまうことになるわけですね。そこで郡山へ持って行けばE217系の解体ペースを落とさなくて済むということです。ちなみに昨年中に廃車になった651系1000番台も全車両が郡山で解体されました。この際もやはりE217系の解体を止めずに郡山で解体が完了しています。郡山は長野のように解体ペースが速いわけではありませんが、郡山に少しずつ持って行けば、E217系の解体を止めずに済むことができるというのは大きなメリットでしょうし、郡山に持って行く方が合理的ですよね。こういった事情も絡んでいるものと思われます。

主にこの二つが合理的であると思われる理由ですね。
個人的には②のメリットが特に大きいと思いますね。205系500番台や600番台の解体をしていたころと、現在とではE217系の解体ペースがあまりにも違いますので、この状況では郡山に持って行く方が良いでしょう。
今後の解体ですが、数編成のみ持って行き、部品を確保できれば長野で解体する可能性もあると思いますし、E217系の解体がこれからも続くようならば、郡山ですべて解体してしまう可能性もあると思います。こちらは今後の動向次第かなと思います。
今回は205系の解体に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!