【新京成 記載より多い納入?】必ずしも合わない新車導入数 移動等円滑化取組計画書の記載


こんにちは!
今回は新京成電鉄の話題を書いていきたいと思います。
2025年度に京成電鉄と合併する予定の新京成電鉄ですが、昨日にかけて5編成目の80000形、80056Fの甲種輸送が行われました。これでまた8800形の廃車が発生しそうですね。そんな5編成目の80000形、少しおかしいのですね。何がおかしいのかと言うと、今年度分の新型車両導入数は1編成のはずにもかかわらず、2編成目の導入となっているということです。今年度7月の頭に新京成の移動等円滑化取組計画書が発表されており、ここで今年度は1編成の導入と記載されていました。そんな中で、今年10月に80046Fが納入されており、この編成が今年度の導入車両のはずなのですね。しかし、2編成目の80056Fが3月に誕生しているということで、この計画書と異なるわけです。
https://www.shinkeisei.co.jp/official/wp-content/uploads/pdfs/corporate/idoukeikaku.pdf?=20230725
これはおかしいではないか!と思われるかもしれませんが、このトリックはおそらく、80056Fは2024年度分導入車両であり、納入だけを2023年度に行っているものと思われます。2023年度もあと1か月ですから、計画自体は2024年度で組み、搬入は2023年度中に行ってしまうということも可能でしょう。その場合、入籍は2024年度に入ってからになるはずです。おそらくこの80056Fは来年度の導入編成という扱いになっている物と思われます。
このように移動等円滑取組計画書と実際の導入数が厳密には異なるという場合もあり得るということですね。今回の新京成の場合は来年度導入編成を2023年度に納入しているだけという可能性が高いのですが、過去には導入自体を前倒しし、計画よりも多く車両が誕生した例もあります。近年の例を基に2つの鉄道の例をご紹介したいと思います。


新京成80000形 甲種



東京メトロ 18000系 2022年度

https://www.tokyometro.jp/safety/barrierfree/pdf/barrierfree_top_220630a.pdf

2022年度移動等円滑化取組計画書

まずは2022年度の18000系です。この年の18000系では取組計画書では5編成が導入予定と記載されていました。2021年度までに4編成納入されていましたので、2022年度では9編成目(18109F)まで導入する予定でした。ところが実際には18111Fまで誕生し、18000系は2022年度中に11編成揃ってしまいました。このように計画よりも多く製造された例もあるのですね。
実はこの年、東京メトロ以外にも記載より多く製造された鉄道があったのです…。

JR東日本 E235系 2022年度

https://www.jreast.co.jp/company/csr/barrier_free/pdf/barrier_free2022.pdf

2022年度移動等円滑化取組計画書

続いてはJR東日本です。2022年度はJR東日本も数があっていなかったのですよ(笑)2022年度、計画書には在来線車両が13編成108両製造予定と記載されていました。ところが、2022年度に誕生した在来線車両は19編成153両(11両×11編成、4両×8編成)です。このように予定よりも多く製造されているのですね。

このように必ずしも移動等円滑化取組計画書と実際の製造数が合うとは限らないのですね。あくまでも計画は計画ですから、実際に突如の計画変更などで数が合わない…ということはあり得るということですね。そのため計画以上に旧来車の廃車が進む可能性もあるということは念頭に置くと良いのかなと思います。実際にメトロ8000系は2022年度までに11編成廃車になっていますから、予定外の動きはあると思っておくと良いと思います。こういったことを考えると、新京成の80056Fも今年度の入籍が必ずしもないとも言い切れないのかなとは思います。もちろん来年度の方が可能性は高いとは思いますけれどもね。

今回は移動等円滑化取組計画書に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!