宇都宮・高崎線 快速アーバン ラビットの減便 将来的な廃止はあるのか?【ほぼ毎年変更】


こんにちは!
今回は宇都宮線高崎線ダイヤ改正について見ていきたいと思います。
昨今、京葉線の通勤快速廃止・快速のラッシュ時減便が話題になっていますが、快速が減らされるのは京葉線だけではありません。宇都宮線快速アーバン高崎線快速ラビットについても減便されることになります。これも結構大きなニュースだと思います。

https://www.jreast.co.jp/press/2023/omiya/20231215_o01.pdf
こちらのダイヤ改正PDFの一番最後にしれっと記載されています。記載はこのようになっています。

〇ご利用状況に合わせ、始発駅時刻を基準に宇都宮線は上り 19 時台~20 時台、下り 21 時台~22 時台、高崎線は上り 16 時台~20 時台、下り 20 時台~22 時台の快速列車をそれぞれ各駅停車に見直します。

宇都宮線は上り19~20台、下りは21~22時台、高崎線は上り16~20時台、下りは20~22時台に快速が廃止となります。普通に格下げとなり、遠距離通勤通学者にとってはなかなか痛い改正ですね。ここから残る便、格下げになる便を記載していきます。

赤:残存 黒:格下げ 青:運転取りやめ(労組資料判明分)
上野駅始発宇都宮線(平日)】
6:48 ラビット
7:55 ラビット

18:19 ラビット
19:17 ラビット
20:20 ラビット
21:22 ラビット

【宇都宮始発(平日)】
18:38 ラビット
19:42 ラビット
20:37 ラビット

【上野始発高崎線(平日)】
8:31 アーバン
9:28 アーバン
18:42 アーバン
19:41 アーバン

20:33 アーバン
21:30 アーバン

【高崎始発快速(平日)】
17:37 アーバン
18:34 アーバン
19:33 アーバン

このようになっています。平日なのでこの数字ですが、土休日は運転本数が多いのでもっと減ります。改正後、平日・休日の上りアーバン・ラビットは全廃、下りラビット・アーバンは6本→4本(休日は7本→4本)
上りのラビット・アーバン廃止はびっくりですね。
※時刻表公表により20時台ラビットも廃止になることが分かりました。

また労働組合資料からは上野20時台始発、宇都宮18時台始発のラビットについては格下げではなく運転取りやめとなることも判明しています。こちらは各駅停車駅の利便性向上にも繋がらない単純な減便です。プレスリリースでは発表されていないこの時間帯の快速廃止。労組資料情報の為、公式発表ではないですが、労組に記載されている以上はやはり運転取りやめの可能性が高いのでしょう。
http://jreuomiya.web.fc2.com/2023omiya094-098.pdf



ここからは推測になりますが、ここまで減ってくると、将来的な宇都宮線高崎線快速の廃止は視野に入っている可能性は高いのではないかと思います。比較対象として東海道線快速のアクティーが挙げられると思いますが、その当時と状況が似ています。快速アクティーは2021年改正までデイタイムに1時間に一本程度設定されていたアクティーが大幅に削減され、夜時間帯の下りのみに運転となりました。そして2023年改正で廃止となっています。最終的に下り2本のみの状態で廃止になりました。このようにアクティーにおいて減便の末、廃止となった事例もありますので、アーバンやラビットも将来的に廃止になる可能性は十分あるのだろうと思います。今回の改正ではまずは上りのアクティーを消滅させましたので、もう一度朝時間帯を中心に減便、その次は完全廃止…となってもおかしくないのかなと思います。特に高崎線についてはあかぎ号が平日は夕ラッシュ時間他には30分に1本間隔で運転されており、こちらは熊谷までの停車駅がアーバンとほぼ変わりませんから、こちらへの誘導を行う可能性もあるのではないかなと思います。ただ、651系からE257系になったことで両数が削減され、結構乗っている印象ですから、これ以上増えるのもどうかなと思うところではありますが…。
今回の京葉線の通勤快速・快速の廃止・減便理由の一つに発車間隔の不揃いを揃えることも狙いなのではないか?と言われていますが、宇都宮・高崎線においても夕ラッシュ時間帯の不揃いは顕著です。例えば宇都宮線の19時台には17分発ラビット→21分普通と4分間隔で運転されている時間もありますが、21分普通の次は37分普通と16分も間隔があいています。更に19時台の最後の方には52分発普通→55分普通と3分間隔になっています。このように最短3分、最長16分と同じ時間帯でも間隔に偏りがあります。上野~大宮間が宇都宮・高崎線の共通区間であることに加え、上野東京ラインにより東海道線の兼ね合いもあることから、快速廃止で均一化をどれほど図ることができるかは分かりませんが、均一化の有効策になり得るならば、やはり将来的には廃止になったとしてもおかしくはないのかなと思います。この辺りは、改正後の21時台以降のダイヤがどのようになるのか、時刻表が発表されるのが気になることろです。



高崎線宇都宮線 E233系3000番台



ここで直近5年の宇都宮線高崎線ダイヤ改正情報を簡単に振り返ってみたいと思います。

2019年
両毛線経由の高崎~宇都宮直通列車の廃止
・17時台高崎駅始発アーバンの廃止
・ラビット黒磯発着廃止

2020年
・特になし

2021年
宇都宮線高崎線 通勤快速廃止

2022年
宇都宮線 宇都宮~黒磯間 系統分離(黒磯行き消滅)
・朝夕古河以北減便

2023年
高崎線前橋行き大量減便

このようにほぼ毎年何らかの運行変更が加えられています。特に2021年以降、通勤快速廃止・黒磯直通廃止・前橋直通第減便・アーバンラビット減便と、大きな変更が続いていますね。
快速の格下げについては快速通過駅の利用客の方の利便性向上につながるとはいえども、やはり遠距離通勤通学の方にとっては不便になりますし、2022年の黒磯直通、2023年の前橋直通減便についてはかなり大きな話題になりました。人口減少・利用客減少もあり、仕方のない側面もあるとは思いますが、年々の減便や運行区間短縮、種別廃止には寂しさを覚えるものですね。

先述しましたが、やはり将来的にはアーバン・ラビット共に廃止を見込んでいるのだろうと、そのように見えますね。アクティーの廃止と同じような形になっていると思います。昨年行われた新前橋直通減便も将来的には前橋直通の廃止につながる可能性も高そうですし、これからも宇都宮線高崎線の変更は続いていくことになりそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました!