こんにちは!
今回は熊本電鉄に関する記事を書いていきたいと思います。
熊本電鉄は先日、ダイヤ改正を行うことを発表しました。このダイヤ改正は、運転士不足に伴う減便改正です。熊本電鉄は運転士の定員9名の所、近年は7名しか集まらないという、運転士不足状況が続いていたようです。更に、今年の1~2月にかけて運転士が3名退職することにより、運転士が4名となってしまうことから、現行ダイヤの維持が困難となったようです。そのことで減便ダイヤを行うことになったという事情のようです。今回はこの減便ダイヤを見ていきたいと思います。
https://www.kumamotodentetsu.co.jp/news/uploads/eeabc6991fe61e22b63e05199bc2e8cf5381cf04.pdf
https://www.kumamotodentetsu.co.jp/news/uploads/e13e56dc4f0f32aee86eaf8a1e07402c9a47231a.pdf
今回のダイヤ改正では、基本的に運転間隔が開く改正となります。運転間隔について現在と改正後を比べるとこのようになります。
【菊池線】
朝・夕ラッシュ時:改正前15分間隔→改正後20分間隔
日中:改正前30分間隔→改正後40分間隔【上熊本線】
終日:30分間隔→改正後40分間隔
間隔がラッシュ時に5分、日中に10分開くことになります。これにより、本線については日中の稼働編成を3編成から2編成に減らすことが出来るようになるのだろうと思います。一方上熊本線については、30分間隔の現在でも1編成体制になっていますので、40分間隔にしても稼働編成は変わらないということになります。そのため、稼動本数削減にはならないはずですが、運転士の時間にゆとりを持たせたい狙いがあるのでしょうかね。
また、始発の繰り上げ、終電の繰り下げも各日発生します。これらを複合することで運行本数は1日の約1/4になるということです。プレスリリースに本数の増減数が載っています。
現行 | 改正後 | 減便数 | |
---|---|---|---|
平日 | 159本 | 121本 | 38本 |
金曜 | 161本 | 121本 | 40本 |
土曜 | 148本 | 97本 | 51本 |
日・祝 | 120本 | 91本 | 29 本 |
なかなかの減便幅ですね。2022年改正で大きな目玉にしていた金・土の藤崎宮前23:30の終電もなくなってしまうようですし、熊本電鉄側としても無念なんだろうと思いますね。
熊本電鉄 1000形
そしてこの改正で個人的に最も影響が大きいと思っているのが、上熊本での3方面への接続が行われない時間帯が出てくることです。例えば、上熊本→北熊本で菊池線に乗り換え→御代志 へと行きたい場合、現在は対面乗換で待ち時間はほぼ無しに乗り換えることが出来ていました。この乗り換えは、北熊本から藤崎宮前に行きたい場合も、対面乗換ではなく踏切を渡ることにはなりますが、すぐに乗り換えることが出来ました。しかし、この接続が上手くいかない時間帯が出てきます。上熊本駅基準で考えると、御代志方面への乗り換えは、上熊本8:50発~13:20発の8本で、北熊本駅での接続が不可能となり、約20~30分ほどの接続時間が北熊本駅で発生することになります。藤崎宮前への乗り換えは上熊本13:20発~15:10発、19:50発~21:10発までの7本で北熊本駅での20~30分ほどの接続待ち時間が発生することになります。同じく、御代志・藤崎宮前から上熊本方面に向かう場合も、接続待ちが発生する時間帯が出てくることになります。この接続の不便さが今回のダイヤ改正によって生まれてしまうのが、かなり痛い所なのかなと思います。この接続は熊本電鉄に乗りに行くたびに凄いな…と思っていましたが、今回崩れてしまうことになりますね。
熊本電鉄6000形
このような形ですね。
熊本電鉄、なかなか厳しい状況ですが、何とか頑張ってほしいなと思いますね。
今回のプレスリリースでは運転士の補完が出来た場合、ダイヤ再構成の検討をすると記載されていますので、いずれかのタイミングで本数が戻る可能性もあるかもしれませんね。
今回は熊本電鉄に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!