こんにちは!
今回はJR東日本における検査体系に関する記事を書いていきたいと思います。先日、仙石線205系の全般検査を郡山総合車両センターではなく、宮城野派出所で行っているという記事を書きました。
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今後、E131系が導入されるにあたり、所属先での検査を行う体制を整えようとしているのではないかと予想をしています。この検査ですが、どうやら検査表記は郡山の表記になっているようですね。おそらく、モーターなどの一部足回り機器のみをトラック等で郡山へ送り、宮城野で検査をできる箇所と郡山でしかできない箇所を分けて検査を行っているのではないかと思います。ただし、以前宮城野でM15編成が検査を受けた際は仙車セ表記でしたので、前回と今回で何が違うのかは気になる所ですね。
そんな所属先における検査ですが、実は仙石線以外でも所属先で検査を受けている車両が存在します。それがE129系です。元々新潟車両センターの車両は、115系は大宮総合車両センターで、E127系は長野総合車両センターで検査を行っていました。しかし、2017年からはE127系,E129系の指定保全を所属先の新潟車両センターで行い始めました。更にその後、E129系の装置保全の時期に差し掛かると、こちらも所属先で行い始めています。装置保全に関しては、元々は115系と同様、大宮で行っており、E129系も大宮でその姿を見ることが出来ていました。しかし、2022年11月頃から所属先の新潟車両センターにおいて装置保全を行うようになり、2023年度は新潟と大宮半々ずつぐらいで検査を行っていました。今年度からは完全に新潟で検査を行うようになり、今年度E129系は大宮にやってきていません。このように総合車両センターではなく、所属先で装置保全までを済ませてしまうケースが新潟でも発生しています。
大宮入場をしていたころのE129系
このように仙石線、E129系と所属先でも検査を行い始めています。この背景には新保全(モニタリング)体系の導入により、検査の効率化が進んだことが影響しているのではないかと思います。仙石線に関しては現在の205系は新保全体系ではないですが、来年度からはE131系導入により新保全体系に移行すると見られますので、旧来の検査体制を宮城野で行うのは数回に留まるはずです。このようなことを考えても、やはり新保全体系が所属先の検査実施の判断に影響していると考えることが出来るのではないかと思います。仙石線も新潟地区の車両も、所属先から総合車両センターまでかなりの距離があり、検査のために総合車両センターへ持って行くのが大変な路線であるというのは共通しているのではないかと思います。総合車両センターまでの物理的距離が遠いことにより、様々な手間がかかることになるでしょうから、この手間を省くという点で所属先検査は有効なのではないかと思います。
今後、更に所属先検査が行われる路線は増えるのでしょうかね?首都圏の路線は総合車両センターまで近く、また敷地も狭い基地が多いのでなかなか普及しなさそうだなと思います。また、E129系の場合、車体保全までを所属先で行うことが出来るのか、E131系の場合D保全までを所属先でできるのかは実際にその時期が来るまで分かりませんね。この辺りも今後注目です。
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