置き換えの兆候が見えてきたキハ100・キハ110系の譲渡はあるのかを勝手に妄想


こんにちは!
今回はJR東日本のキハ100・キハ110系に関する記事を書いていきたいと思います。
少し前でしょうか、ある車両メーカーの設計車両一覧に「HB-E220系」なる新たな形式が記載されたことで、ネットは騒然となりましたね。JR東日本はHB‐E210系を仙石東北ラインに導入しており、この続番の形式となっていることから、明らかにJR東日本向けの車両であることは間違いないのかと思います。そうなると何を置き換えるのかということが問題になってきますが、JR東日本では観光列車を除いたキハ40系列が完全撤退し、キハ100・110系がJR東日本気動車の最古参形式となっています。これらの形式の一部は延命工事も行われていますが、このような新形式が確認された以上、廃車にする車両と延命する車両を分けて、少しずつ置き換えに取り掛かっていくものと考えられます。そこで今回、今後置き換えられるキハ100系・キハ110系がどこかの鉄道に譲渡される可能性があるのかどうか、このことを勝手に妄想してみたいと思います。

国内

まずは国内の鉄道かた書いていきましょう。

山形鉄道

まずは山形鉄道です。こちらの可能性はかなり高いと思われます。なぜなのかということですが、今後、2026~29年にかけて5両の車両の置き換えを行うことが報道されました。更に踏み込んだ報道では、「JRで使用しない車両を購入することも視野に関係機関と調整する」といった記述もあり、JRの中古車を導入する可能性が高くなっています。そこでどんな車両が対象に成りうるかということを考えた際、キハ100系orキハ110系を導入する可能性が十分にあり得るのではないかと思います。なぜなのかということですが、現在、山形鉄道では米坂線で活躍しているキハ110系の検査を担当している(被災後の孤立区間において、JRの基地で検査を行うことが難しいため)他、かつて臨時列車としてキハ110系が山形鉄道で営業運転を行ったことがあります。既にキハ110系のメンテナンスや運転を行う多少のノウハウを持っているというのは非常に大きいのかなと思います。こういったことを考えた際、キハ100系かキハ110系の譲渡は十分考えられるのではないかと思っています。まずは可能性として高い鉄道です。

ひたちなか海浜鉄道

続いてひたちなか海浜鉄道です。ひたちなか海浜鉄道では、今秋にミキ300とキハ205が廃車になることが発表されました。更に2030年頃には延伸も予定されており、必要車両数の増加が予想されます。そこでこの鉄道に導入される可能性があるのではないかと言うことですね。個人的には可能性は低いのかなとは思います。まず、ひたちなか海浜鉄道では現有車両は全車両18m車体であり、18m車体に併せたホーム柵を設置しています。しかし、キハ100系は16.5m、キハ110系は20m車体でありホーム柵と合わないということになります。更に、いくらHB-E220系が導入されるとしても、今秋までの譲渡は難しいと見られますが、ミキ300とキハ205の廃車は今秋ということですから、タイミングが合わない可能性もあります。こういったことを勘案すると、可能性としては低くなるのかなとは思うところです。個人的には今秋は新型車両、2030年は新型車両か、もしくはキハ11 300番台から置換が発生しているならば、こちらを狙っている可能性の方が高そうだなと感じますね。

水島臨海鉄道

続いては岡山の水島臨海鉄道です。水島臨海鉄道では、かつて久留里線で活躍していたキハ30,37,38系が5両活躍しており、こちらの置き換え用としての譲渡が視野に入っているのではないかということですね。水島の場合、20m車体のキハ110系の方になりそうだとは思います。ただし、キハ37は1983年、キハ38は1986年と極端に古い車両というわけではないのは事実ですね。車齢40年ほどの車両たちです。そのため、近年中の置き換えではなく、仮に譲渡されるならば、もう少し先になりそうだとは感じますね。キハ110系を入れた場合、MRT300形とほぼ同じぐらいの車齢になるのは難点なのかなとは思います。

秋田内陸縦貫鉄道

続いて秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸縦貫鉄道は赤字が2億を超えた場合、あり方を県などと協議するとされている鉄道のようで、非常に厳しい鉄道ではあるようです。秋田内陸縦貫鉄道では他の鉄道では置き換えが始まりつつある第一世代のNDCが活躍しています。実は、この鉄道かつて新車導入構想がありました。
news.mynavi.jp
こちらの記事にある通り、かつて新型車両導入を目指して1億5000万を目標としてクラファンを実施したことがありましたが、結果は失敗に終わり、既存車両のリニューアルに留まりました。こういった過去もあり、新型車両導入が難しい場合、キハ100系列も視野に入ってくるのかなとは感じる所です。ただ、なかなか厳しいかもしれませんけれどもね…。

後は北条鉄道とか紀州鉄道とかその辺りも候補になるうるのでしょうかね?国内では特に第一世代のNDCを使い続けている鉄道などがオファーを出す可能性はあるのではないかと思いますね。16.5mのキハ100系はローカル鉄道にとっては使いやすいかもしれませんね。国内ではどれぐらい譲渡が広がるのか、楽しみです。
また、キハ40を購入した小湊鉄道あたりも候補になりうるかもしれませんね。キハ200の置き換えに導入する可能性はあるのかなとは思います。ちなみにキハ40はあと30年ほど使うらしいので、キハ100・110の置き換え対象にはならなさそうです。
いずれにしても、キハ100系列の置き換えはかなり長期的な動きになることが予想されますので、必然的に地方譲渡もかなり長期的なスパンになりそうです。特に置き換え末期は10年ほど(場合によってはもっと?)あるでしょうが、その頃には国内の鉄道も情勢が変わっていそうですので、なかなか予測は難しいところではあるのかなと思います。



海外譲渡

続いて海外譲渡です。
海外譲渡の可能性もあるでしょうね。まず、近年JR東日本が行った気道車の海外譲渡をまとめてみたいと思います。

2000年代~2020年 ミャンマー キハ30、キハ40・47、キハ52、キハ58
2011年 フィリピン キハ52・キハ59
2024年 タイ キハ40・48

このような形ですね。JR東日本としてはミャンマーとタイを中心に譲渡をしています。ミャンマーは情勢が情勢ですので望み薄なのかなとは感じます。タイ国鉄については、以前からJR北海道の車両が中心に譲渡されてきましたが、2024年に初めてJR東日本からの譲渡車両が誕生しました。秋田のキハ40/48ですね。今後もタイ国鉄が中古車を望むかは分かりませんが、日本製車両を買い続けている国ですので、もしかしたらキハ100系列も行くかもしれませんね。
JR東日本は気道車の海外譲渡について、近年は非常に積極的です。特に秋田のキハ40系列は一度ベトナム譲渡が頓挫したにもかかわらず、解体せずに残しておき、引退から3年後に海外譲渡を行いました。このような経緯を見ても、海外譲渡には力を入れているようです。そのため、今後もタイに限定せず、様々な国への譲渡に力を入れる可能性はあるのだろうと思いますね。特にキハ183の譲渡を担当した貿易会社ウエストコーポレーションが日本製車両をカンボジアコンゴ民主共和国へと広げています。更にキハ40も10両取得している他、同社のHPではDD51も9両の在庫があることが確認され、これらの車両も今後海外へ譲渡されることになるでしょう。こういった会社が開拓した国などを中心に、今後JR東日本が営業をかけていく可能性はあるのかなとは思いますね。

妄想はこんな感じでしょうかね。
まあ、妄想をしているうちは楽しいということで、色々と思い浮かぶものですが、実際どうなるかは今後の動向次第でしょうね。キハ100系、キハ110系の向かう先はどこなのでしょう。楽しみにしたいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!