メトロ8000系の構造の違う車両は何者なのか?一部の編成に連結!【8000系6次車紹介】


こんにちは!
今回はメトロ8000系に関する記事を書いていきたいと思います。
まもなく置き換えが再開されるメトロ8000系ですが、一部の編成には設計が全く違う車両が組み込まれている編成が存在するのをご存じでしょうか?こちらの写真をご覧ください。

この写真の右の車両と左の車両、構造が違うのが分かるでしょうか?今回はこの設計が違う車両を見てきたいと思います。

ほぼ0x系シリーズ!?8000系6次車

先ほどの写真、右の車両が設計が他の8000系とは異なる車両です。この車両の正体は何なのでしょうか?
こちらの車両は8000系の6次車です。8000系1980年~1990年に多くの車両が製造されましたが、1994年に14両のみが製造されています。この14両は全てサハの車両です。これらの車両、なぜ製造されたのか?と言いますと、既存車両の増結用です。8000系営団時代、19編成が製造されました。6,8,10両と様々な両数で製造されましたが、組み換えや新造等により、1990年代前半時点で、8101~8107Fは8両編成、8108F~8119Fは10両編成で活躍していました。しかし、1994年には8101F~8108Fも含めて、全車両を10両編成化することとなりました。その際に製造されたのが8000系6次車です。
この6次車が誕生した頃は、既に05系などの0x系が誕生していた年代です。8000系に増結するとは言えども、構造等が若干古くなっていたのは事実です。そこで、8000系6次車は0xシリーズをベースとした構造の車両として製造され、8101F~8107Fに組み込まれることになりました。8000系になぜ設計が違う車両が組み込まれているのかと言えば、製造の年代の違いが関係しているということですね。

既存車両と6次車の大まかな違い

それでは既存車両と6次車の大まかな違いを見ていきたいと思います。まずは外装から。

外装でまず目を引くのは、窓の大きさの違いではないでしょうか。既存車両は6000系などの窓と同じような大きさの窓となっていますが、6次車は0xシリーズに併せた縦に長い窓が採用されています。そのためこのように車站部の窓を比べると、その違いが一目瞭然です。
車体を見比べてみると、車体の下の部分の工法も異なりますね。ドアにはそこまでの大きな違いはないのかなと思います。

続いて車内です。

既存車

6次車
車内は全然異なりますね。まずB修のメニューが異なっており、床材や座席の袖仕切りが異なります。座席の袖仕切りについて、既存車両は大型袖仕切りに更新されていますが、6次車は出が加えられていません。
そして座席ですが、既存車は普通のモケットですが、6次車はバケットシートになっています。6次車のバケットシートも0x系列の物と同じですね。また網棚の形状も異なります。
大まかにはこういった違いがあるのではないかと思います。

この増結は現在のメトロでも9000系において行われていることですね。9000系は8000系以上の年の差連結となり、内装もほぼ別物です(笑)歴史は繰り返す…と言いますか、過去に行われたことが現在も起こるということで、非常に面白いのかなと思います。
ちなみに8000系は廃車が進んでいますので、現在残っている8000系6次車は8101F,8104F,8106Fの3編成のみです。この3編成のうちのいずれかを狙わなければ、乗車することは出来ません。こちらは注意が必要ですね。ちなみに過去に廃車になった6次車は、車齢が既存車両に比べて浅いとはいえ、容赦なく解体されています。車齢30年ほどということでなんだか勿体ないような気もしますが、増結車の定めでしょうかね。南北線9000系の増結車もこのような定めになるのでしょうかね…。

今回は8000系の増結車に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!k