【国内最後】なぜ?後継車は導入完了済なのに残る京王3000系幅狭車!北陸鉄道8801F


こんにちは!
今回は北陸鉄道に関する記事を書いていきましょう。
北陸鉄道石川線浅野川線の2路線を展開する石川県の鉄道ですが、そのうち浅野川線ではこれまで活躍していた元京王3000系北陸鉄道8000系から元東京メトロ北陸鉄道03系への置き換えを進めています。北陸鉄道8000系は5編成が在籍していましたが、それと同数の5編成の03系が既に運用開始済みです。しかし、北鉄8000系が完全に引退しているわけではありません。03系の導入完了後も、1編成のみ8000系が残存しています。その編成が8801Fです。

北鉄8000系は全編成北鉄カラーのオレンジ色の塗装となっていたのですが、2023年春ごろに北陸鉄道開業80周年記念ということで、京王井の頭線時代のカラーのブルーグリーン塗装に復刻されています。淡い水色が非常に綺麗で、なおかつ塗装から1年も経っていないということで、鮮やかで綺麗な塗装でした。幕も井の頭線風の古いデザインに変更されており、凝った復刻なのではないかと思います。ぜひ見に行って見ると良いと思います。

行先方向幕

そんな8801Fなのですが、この形態の車両はこの編成が国内最後の編成です。元京王3000系が走っている鉄道は、上毛電鉄岳南電車伊予鉄など様々な鉄道で使われていますが、北鉄に残っている形態の京王3000系はこの編成が国内最後です。では北鉄に残っている京王3000系の形態とはなんなのか?ということですが、幅狭車であるということです。京王3000系はほとんどの車両が拡幅車体で製造されました。ところが、最初期の1962年に製造された京王3000系のトップナンバー・セカンドナンバーの編成のみは幅狭車で製造されました。その車両こそが今残っている8801Fということですね。幅狭車の2編成は両編成共に北陸鉄道に譲渡されましたが、セカンドナンバーの8802Fは既に廃車になってしまっています。そのため、最後に残る京王3000系全体のトップナンバーである8801Fが国内最後の幅狭車というわけですね。幅狭車ということ以外にも、初期2編成のみ片扉車である点も他の3000系とは異なる点です。国内たくさん残っている元京王3000系の中でも特に貴重な車両であるということなんですね。




この車両は03系導入完了後もなぜか1編成のみ残り続けています。この理由は不明です。ただし、いつでも置き換えることは可能な状態であるため、近いうちに引退してもおかしくはないのではないかなと思います。日中運用に入る確率も2/6ということで、決して高い確率ではなく、なかなか乗るのも難しいとは思いますが、現役のうちに是非乗りに行ってみてください。他の鉄道の元京王3000系では味わえない車内を楽しむことが出来ると思いますよ。
これは完全な余談ですが、この車両、引退後は京王に里帰りして、京王れーるランドに展示しても良いのではないかな…などと思いますけれどもどうですかね(笑)れーるランドに保存されている3000系は前面窓の大きい後期車タイプの車両なので、トップナンバーと後期車を並べて展示…となると楽しいと思いますけれども、可能性はほぼ無いでしょうね(笑)そもそもれーるランドに新たに車両を置くほど拡張できるのかも分かりませんし。これは完全な個人的願望であり、あり得ないことだとはっきりと記載しておきます。
今回は北陸鉄道8801Fに関する記事でした。できるだけ長く活躍できると良いですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!