8500系8637F改造は秩父や長野とは違う形態 4連で使用を見込んでいるか?


こんにちは!
今回は東急8500系に関する記事を書いていきたいと思います。
以前も少し扱ったことがありましたが、昨年より8500系8637Fが東急テクノに入場していました。何らかの改造が行われているのではないか?と書きましたが、昨日、改造後の8637Fがテクノの外に姿を現したようです。今回はそのことについて見ていきたいと思います。

デハにSIV、サハにCP?

今回の改造、以前私は3連化改造が行われているのではないか?と思っていましたが、3連化改造は行われていませんでした。サハ8980の先頭化改造等が行われている様子はなく、機器類の追設等の工事を行っていたようです。そして追設された機器については、外見から分かる通りだと、デハ8637にSIV、サハ8980にCP(コンプレッサー)が設置されているようです。この追設はこれまで8500系が譲渡された長野電鉄秩父鉄道への改造の際には見られなかった追設です。デハにSIVが追設されたということは、2両での運転を可能なような改造を行っているようにも思えますが、一方でサハにはコンプレッサーを追設しているのを見ると、2両で走行させるために改造したようにも思えません。ちなみに今回残っている8500系のうち、9号車のデハ0803には既にCPが付いています。更にサハ8980にはSIVが付いていますので、コンプレッサーは二機、SIVも二機という組成になっていることになります。3連の場合、秩父や長野を見るとそれぞれ1機となっていることからも、2機を設置する必要はないように思えます。こういったことからも、おそらく4両編成での使用を見込んだ改造なのではないかと推測することが出来るのではないか?と思います。ちなみにテクノに入場していませんが、デハ8537は恩田工場に留置されています。こちらと改造された3両を組んで、4両で使用することを見越した改造なのではないか?と思いますね。


片側青帯残置・デハ8530赤帯設置のワケは?

続いて、帯関係を見ていきたいと思います。どうやら、8637Fについては、片面(海側)のみ青帯が残置し、片面は帯が撤去されたようです。こういった違いがなぜ生まれているのかと言うことを考えてみたいと思います。これにはもしかしたら、既に目撃されているデハ8530の動向が関係しているのではないか?と推測してみます。デハ8530にどのような動きがあったのかということですが、赤帯になっていることが確認されています。この赤帯が今回の片面帯残置に関係しているのではないか?ということですね。どういったことかと言いますと、1編成で2つの塗装の8500系を再現しようとしているのではないか?ということですね。デハ8530側から海側を見ると赤帯8500系、デハ8630側から山側を見ると青帯の8500系を見ることが出来ると、こういった仕掛けですね。イメージとしては指宿の玉手箱や伊豆急3000系のアロハ電車のような形をイメージしていただけると良いのではないか?と思います。こういった仕掛けをしたいがために、片面のみ青帯を残し、デハ8530を赤帯にしたのではないか?と推測しますが、果たしてどうなのでしょうか。

東急プレートが外されていない?

最後にこの動きが結局の所、譲渡なのか否かを考えてみたいと思います。この指標の一つが東急マークが外されていないというのが一つ参考になるのかと思います。かつて地鉄秩父などに譲渡された車両がテクノ出場をした際のマークの有無を見てみると、撤去されているのですね。しかし今回は撤去がされていません。更に長野や秩父向けの仕様でもないということで、どうも譲渡ではなさそうな気がしますね。東急で8637Fを何らかの形で活用しようとしているのではないか?と勘繰ってしまいます。ただどのような活用方法があるのかは全く思い浮かびませんけれどもね(笑)少なくともかつての譲渡車と若干動きが異なるのは事実ですので、今後どのようになるのかが注目かと思います。
仮に譲渡となると、4連以上で活躍できる上、8000系が活躍している伊豆急が一番の有力候補ではないかと思いますが、トイレ設置等も行われていないため、こちらも可能性は低いのかな…とは思います。

今回は8637Fの動向に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!