E233系2000番台 他のE233系導入路線に転属しづらい?【未改造が2編成出るみたい】


こんにちは!
今回は常盤緩行線E233系2000番台に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、労働組合資料からE233系2000番台・メトロ16000系・小田急4000形のワンマン改造本数が明らかになっています。資料によれば、E233系が17編成、16000系37編成、小田急4000形14編成となっているようです。16000系は全数改造するようですが、E233系小田急4000形は2編成ずつ改造本数が少なくなっているようで、ワンマン改造されない編成が出てくるようですね。E233系は既に17編成の改造が終わっており、未改造の編成はマト2・11編成の2編成となっています。そのためこの2編成にはワンマン改造が行われないことになりそうです。小田急4000形の方は線内専属編成としてしまえば良いだけですので、こちらはまだ良いとして、E233系の方ですよね。常磐線や千代田線において全面的にワンマン運転を行うならば、未改造編成は余剰になってしまいます。千代田線や常磐緩行線では何かしら特別の使い方をしない限り、この路線では不要になってしまいます。そこで転属する可能性があるのではないか?と言われていますが、実は2000番台は他のE233系が活躍している路線どこにでも転属できるわけではないのですね。今回はその辺りのことを書いてみたいと思います。

E233系2000番台の転属に制約があるのホームドアの関係

なぜ2000番台の転属に制約があるのかということですが、クラッシャブルゾーンが設置されていない編成であるからです。クラッシャブルゾーンがついている車両と付いていない車両とではドア寸法が異なっているのですね。そのため、既にクラッシャブルゾーン対応のホームドアがついている路線の場合、既存のホームドアを全て回収しなければならなくなります。2編成のためにそこまでするとも考えにくく、2000番台の転属には制約があるわけですね。

それでは現在ある程度の長編成が活躍している路線で2000番台が転属可能なのはどの路線でしょうか。記載してみます。

E231系0・500・800番台活躍路線(武蔵野線中央・総武緩行線東西線直通)
京葉線
埼京線川越線
青梅線グリーン車設置のため青梅線専属)

こんなものかと思います。意外と少ないですね。E231系の近郊型以外の路線では全番台クラッシャブルゾーンが設置されていないため、2000番台はそのまま活躍できることになります。総武線にはホームドアが付いていますが、クラッシャブルゾーン非対応型ですので、走行可能です。また、埼京・川越線の路線にはホームドアが付いていません。りんかい線にはホームドアが付いていますが、70‐000形にはクラッシャブルゾーンがついていないため、このホームドアにも対応できます。そのためホームドア問題はクリアです。しかし、ATACS対応しなければ走行できませんね。京葉線については全駅ホームドアが付いていませんので、今後設置する場合でもクラッシャブルゾーン非対応型のホームドアを設置すれば良いということになります。また青梅線ですね。中央線の方は全編成にグリーン車が連結されるため、2000番台は走れませんが、グリーン車を連結していない編成も走ることのある青梅線内であれば、一応専属編成で使うこと自体は出来ます。そんなことをするメリットは少ないのかな…とは思いますけれどもね(笑)

それでは現実的に転属が考えうるのはどの路線でしょうね。一つの候補が京葉線かなと思います。京葉線の場合、必要編成数は揃っているのですが、房総地区の209系絡みもあり、一応余剰に編成数を確保しておいても良い路線ではあります。今改正でも千葉地区の一部での運用が拡大していますが、今後も京葉線の房総方面の運用を増やせば、209系の若干の置き換えになります。こちらは中央線の余剰車もそうですが、余剰編成を京葉線で使う可能性が無いとは言い切れないのかなと思いますね。
後は地下直構造を生かすならば、東西線でしょうか?しかし、東西線E231系の機器更新が実行中で、運用数が増える気配もありませんから、特に転属するメリットもありませんね。こちらへの転属もクエスチョンマークでしょうかね。
後は大胆な方策としては他線の減便での余剰E233系分と共に地方転属でしょうか?そんなことは無いとは思いますけれども、確実にないとも言い切れないでしょう。

こんな感じでしょうかね。
そもそもJRE233系の運用数が現状16運用ですので、本当に2編成も不要にするのか?と考えると、この時点でクエスチョンマークなのですよね。そこに加え転属だなんて考えるとなおさらクエスチョンマークです。しかし改造しないということは、本当に撤退させるつもりなのでしょうかね。もしくは1運用分ぐらいはツーマン運用を残すのか…?色々と可能性は考えうるのかなと思います。いずれにせよ今後の動向は注目ですね。
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