衝撃の事故から2年 未だTK留置が続くE231系S-14編成 復帰の可能性はあるのでしょうか?


こんにちは!
2023年8月5日、東海道線大船駅付近で倒れかかった架線中にE231系S-14編成が突っ込み、15号車が大破するという衝撃の事故が起こりました。当日は酒匂川花火大会が行われており、その臨時列車として運行中でした。花火大会を終えた客を乗せて運行中に起こった事故ということで、そういった点でも衝撃だったのを今でも思い出しますね。
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この事故はかなり大きな衝撃だったようで、15号車の前面FRPが大破した他、どうやらクラッシャブルゾーンの機構が生き、前面部の車体もゆがんだようです。先日、C606編成のFRPが大破し、その修理入場をしたという記事を書きましたが、損傷としてはあれよりも規模が大きいもののようです。
この事故を起こした後、2023年10月には所属先の国府津車両センターから東京総合車両センターに入場しました。TKで修理を行うのかな?と思っていましたが、現時点でもそういった様子は特になく、東京入場の状態が続いています。
TK構内では、損傷が少なかった11号車~14号車が長らく屋外の湘南新宿ラインからも見える位置に留置が続いています。そして損傷の激しかった15号車については、14号車までと分離してどこかに置かれているようで、現在まで姿を見せていません。既に1年半以上姿を見せていませんので、現状どうなっているのかは不明です。

TK留置中のE231系S-14編成

このように不幸な運命をたどることになったS-14編成ですが、今後復帰する可能性はあるのでしょうかね?まず、前提として車籍は全車両維持し続けています。そのため、修理すれば復帰させることは可能な状況です。
車体の損傷具合として、クラッシャブルゾーンが潰れたというのは、車体が歪んだということになりますので、これは修理が難しそうだな…という気はしますが、このあたりがどうなるかが一つの焦点なのかなと思います。もしも修理が可能ならば、復帰する可能性はゼロではないとは思っています。昨日も約3年半修理に時間がかかったE657系K11編成が郡山総合車両センターを出場し、勝田車両センターへ帰還しました。このように長期離脱→復帰の例が近年にもできたことを考えると、可能性はゼロではないのかな?とは思うところです。
ただ、E231系1000番台E233系3000番台は予備が潤沢にあるため、S-14編成を復帰させなくても運用が回る状況です。更に事故当時、S-14編成は半更新と呼ばれる、ドアエンジンなど一部の更新に留まる機器更新しか行われていない編成で、VVVFインバータの更新などは行われていません。また、製造から20年近くが経過しています。こういった状況で高い修理費用をかけて修理するか?と考えるとそれも微妙だなとも思います。このあたりの兼ね合いを見て、JR東日本が復旧の可否を判断するのだろうと思います。
このような事故はもう起こって欲しくないものです。S-14編成が今後どうなっていくのでしょうか。
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