125億投資新車の正体はYC1系?JR九州に残るキハ40系列の残数とYC1系はどれだけ入れられるかを考える


こんにちは!
今回はJR九州に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、JR九州が2030年度までに100億円以上をかけて新型車両を導入予定であることが判明したということを記事にしました。
tetutoo28m32.hateblo.jp
こちらでこの新型車両について、100億円程度ならば特定車両の置き換え程度しかできず、その候補としては415系、キハ40系列、特急型車両辺りの車両なのかなということを書きました。その後、乗りものニュースの記事により、導入する次世代新型車両が判明しました。
trafficnews.jp
こちらの記事に『この約125億円を投じて新製する次世代車両は、「国鉄継承車両の老朽取替であり、YC1系の新製を想定している」(東京支社企画課)』という記載があります。この報道が事実ならば、125億円で導入する車両はYC1系ということになるようですね。既に2024年度分の15億円で7両のYC1系を導入していますが、引き続きYC1系を入れていくことになるのでしょうかね。そして、YC1系でキハ40系列の国鉄気動車を置き換えていくことになりそうです。
そこで今回は、まずJR九州各地に残っているキハ40系列の現状を見た後、125億円すべてがYC1系に充てられた場合、どのぐらいの数を置き換えられるのかを考えていきたいと思います。

JR九州のキハ40系列の現状

まずはJR九州に残っているキハ40系列の配置の現状をまとめてみたいと思います。
【直方】
キハ147 18両
キハ140 2両
キハ40 4両
計24両

西唐津
キハ47 9両
計9両

【熊本】
キハ147 4両
計4両

佐世保
キハ47 10両
計10両

【鹿児島】
キハ47 25両
キハ140 3両
キハ40 4両
計32両

総計79両
※離脱中の車両、観光改造された車両は除く

このようになっています。
まだまだ各地にバラバラと分かれて、結構な数が残っていますね。特に直方と鹿児島が多いでしょうか。


YC1系はあとどのぐらい入れられる?

それでは、これら80両近いキハ40を125億円のYC1系で置き換えられるのか?ということを考えてみたいと思います。
まず、YC1系の1両辺りの平均単価ですが、2024年度の数から大まかに考えてみると、2024年度は15億円で7両のYC1系を導入しています。この数字を単純に割ると、一両あたり2.1億円という数字になるのかなと思います。年度により若干変動することを踏まえると、大体1両辺り2~2.5億円程度と考えられるのかと思います。
それでは2025~2030年度の110億円でどのぐらいのYC1系を導入できるかと考えると、大体45~55両ぐらいの数字になるのかなと思われます。2024年度導入分の7両がまだ何も置き換えていませんので、約50~65両程度になるのかなと思われます。
このように考えると、多数のキハ40系列を置き換えることが出来るのかと思いますが、完全置き換えには微妙に足りないというような数字なのかなと思われます。125億でもこの程度しか置き換えられないのですね。大規模の次世代型車両導入とは言いますが、これ以外にも415系などの国鉄型も残っていますので、国鉄型の完全置き換えには2030年以降もかかりそうですね。
この乗りものニュースの取材が正しいならば、415系1500番台は2030年代以降も残ることになるのでしょうかね。2030年には車齢45年近くなりますよ…(笑)まあ、鋼製車の部品ストックもあるのでしょうし、貴重なロングシートの交直両用車ですので、置き換えは後回しになるのでしょうかね。もっとも、YC1系で関門トンネル区間415系の運用を置き換える可能性もあるとは思いますが、さすがにYC1系で415系全数置換とはならないでしょうから、415系の置き換えがどうなるかということが今後の注目でしょうかね。

今回はJR九州に関する記事でした。この記事の通りであったら、YC1系が125億全数導入となりますが、本当にそうなるのか注目ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!