
こんにちは!
今回はE233系に関する記事を書いていきたいと思います。
先月頃に、E233系が千葉地区に転属することが労働組合資料から判明しています。現時点では0番台と1000番台から合計4編成、千葉地区に転属する編成が出てくるのは確実となっています。そんなE233系ですが、見た目はほぼ同じように見えても、実は番台毎に機器構成などは大きくことなります。今回はE233系の機器構成の違いについて、それぞれの番台でまとめてみたいと思います。

E233系0番台
0番台
VVVF:VVVF制御装置 SIV:補助電源装置 CP:コンプレッサー
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0番台12両 | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サロE233 | サロE233 | サハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サハE233 | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | クハE232 CP |
| 0番台10両 G未改造(T71) | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | モハE233 VVVF | モハE233 | サハE233 CP | サハE233 | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | クハE232 CP | ー | ー |
| 0番台10両 G改造済(T40) | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サハE233 | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | クハE232 CP | ー | ー |
| 0番台8両 | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サロE233 | サロE232 | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | サハE232 CP | ー | ー | ー | ー |
| 0番台6両 | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | モハE233 VVVF | モハE232 | クハE232 CP | ー | ー | ー | ー | ||
| 0番台4両 | クハE233 CP | モハE233 VVVF | モハE232 SIV | クハE232 CP | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
1000~8000,8500番台
VVVF:VVVF制御装置 SIV:補助電源装置 CP:コンプレッサー
このような形になります。この表の作成にあたっては、鉄道ジャーナル2015年3月号を参照しています。この記事にE233系に関する情報が多数乗っていますので、気になる方は国立国会図書館あたりで読んでみてください。この他にも細かい差異など多数記載されています。
E233系の番台毎の差異というのは、主にコンプレッサーの設置箇所になります。E233系ではコンプレッサーがモハとサハに付いている番台に分かれます。モハに付いている番台は1000・2000・3000・6000・7000番台、サハに付いている番台は0・5000・8000番台となります。主に6両以下の編成が存在する番台はサハについており、8~10両の長編成しか存在しない番台はモハに付いているということになりますね。
また同じ番台同士でも若干の違いはあります。例えばE233系3000番台は試作車的な要素の強かったE51,E52編成と、E53編成以降ではSIVが設置されている号車が異なります。E51,E52は2号車にSIVが設置されずに6号車にSIVが設置されていますが、E53以降は6号車にはSIVが設置されずに、2号車に設置されています。製造時期の違いにより同じ番台でも仕様が異なる編成がいるというのもなかなか面白い所でしょう。
また0番台は、10両編成で残っているT40とT71編成の2編成がいますが、グリーン車改造の有無で組成が異なるのですよね。グリーン車改造対応車は実は編成内のサハの位置が変更されている他、SIVが2台から3台に増設されています。そのためT40とT71は電動車の位置も、補助電源の数も異ります。同じ10両編成でもこういった点が違うというのもまた一つ面白いポイントなのかなと思うところです。

E233系1000番台
このような床下機器の違いが存在することが今後予定されている千葉地区への転属に際してネックになるのではないか?という噂があります。要するにモハにCPが付いている番台と、サハやクハにCPが付いている番台を同じ箇所で共存させると、保守の観点から面倒なのではないか?ということですね。既に転属が発表されている0番台と1000番台でもCPの設置箇所は異なりますが、この床下機器の仕様の違いが転属にどのような影響を与えるのかは一つ見ものでしょう。個人的には、あまりこの差異は気にせずに、最も効率がよく、安価な方法で改造するのではないかな?なんて思っていますが、ネット上の様々な予想では出来る限り仕様を揃えた転用になるのではないか?と予想している人も多いですね。この辺りは実際に蓋を開けてみないと分からないでしょうが、どういった転属劇になるのか、この床下機器の差異の影響も含めて楽しみですね。
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