都営三田線6300形11編成 2029年度までに置換へ?車両更新を2027年度以降再開


こんにちは!
今回は都営地下鉄三田線に関する記事を書いていきたいと思います。
東京都交通局経営計画という3年ごとに発表されている経営計画の2025年版が公表されました。
www.kotsu.metro.tokyo.jp
その中において、都営三田線の車両更新計画に関する記載が確認されました。このように書かれています。

更新対象となる三田線の車両11編成について、6両から8両編成とすることで、輸送力を増強します。
到達目標 2029年度 三田線11編成 更新完了(予定)
※2027年度に1編成更新


6300形
三田線において、2027年度から8両編成の車両の導入を行うことにより、2029年度までに11編成を置き換えるようです。6300形が再度、置き換え開始となりますね。導入車両については明記されていませんが、6500形の画像が貼ってあることや前回の製造期間からそう間が空いていないことなどを考えると、6500形が妥当でしょうね。
6300形GTO-VVVFを使用し、1993~1994年に製造された1・2次車の13編成(6301F~6313F)が2022年度までに既に置き換えられています。そのため、現在残っている6300形は1999~2000年に製造された3次車の24編成となっています。1・2次車が30年足らず程度の車齢で廃車になったことを考えると、3次車以降も大体同じぐらいの車齢で置き換えられることになりますね。一方で、11編成のみの更新に留まるというのは注目ですね。3次車は編成間に車齢の差はほとんどありませんので、一斉置換になりそうなものですが、とりあえず2029年度までに11編成を置き換えるということしか発表されていません。残る13編成については残留するのか、それとも今回の発表では一旦2029年度分までの導入計画を示しているだけで2030年度以降も継続して置き換える計画があるのか、どちらなのかは気になる所ですね。車齢も変わらない車両たちですので、残る13編成の置き換えについてもそこまで期間を開けないのではないかな?とは思いますが、どうなのでしょうね。
ちなみに、6300形は先代の6000形を非冷房・冷房車の2つの区分に分けて、二つの期間で置き換えました。そのために先述のような製造期間の差があるわけですね。6500形も同じように6300形GTO-VVVFIGBT-VVVFの二つの区分に分けて二つの期間で置き換えるのだろうと思っていましたが、今回の記述を見ると三つの期間に分けて置き換える可能性もありそうですね。少しずつに分けて導入しているのは、全編成の8両編成化が必要なのかどうかの需要を見極めるというような理由もあったりするのでしょうかね?6500形は導入当初、2014~2018年度の五か年の間に乗客が14%増えたことを理由に8両編成の導入を行うと発表されていました。こういった点からも、むやみに全車両8両化するということを現時点で判断するのではなく、その時々の数字を見極めた上で8両編成の必要本数を算出している可能性もあるのかなと感じます。また、東急目黒線と直通する他社の車両を見てみると、相模鉄道直通関連で相鉄と東急は全編成8両編成車両としましたが、埼玉高速鉄道は8両編成は現在の所1編成のみの導入予定ですし、メトロ南北線についても9101F~9108Fと9122F,9123Fについては8両化の予定はありません。こういったことから、東急目黒線側から全編成の8両編成化が要求されているというわけでもないでしょう。都営は相鉄直通をしない為、全編成の8両編成化を急ぐ必要もありませんので、ゆっくり判断している可能性もあるのかな?とも思いますが、果たしてどうなのでしょうか。なにはともあれ今後の動向に注目です。
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