こんにちは!
今回はJR九州に関する記事を書いていきたいと思います
先々週末ぐらいにJR九州が運賃・料金改定に関する資料を公表しました。その中に色々と話題の種となる記載が確認され、盛り上がっていましたね。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2024/07/19/240719_fare_revision.pdf
この資料に「国鉄時代に製作された車両は延命工事等で長寿命化を図りながら使用していますが、すでに 35 年以上が経過しておりメンテナンスに人手や修繕等の費用を要していることから、順次新製します。」という記載があり、これが大いに話題になっていました。この計画について、2024年~2030年の間に125億円を投資し、新型車両への置き換えを行っていくという記載が確認されています。その資料の下の方のページでは、新型車両のヒントがあり、821系については「運転区間の拡大」、YC1系については「今後も導入を推進」と書かれています。この書き方からも分かる通り、YC1系は導入を示唆する文章があるものの、821系は具体的な導入を示唆するような言及はありません。
この記載が確認されたことで、一部では「2030年までに国鉄型置き換え」といった報道もなされていましたが、125億では到底不可能でしょう。そもそも「順次新製」と書かれているだけで、期限は定められていませんので、2030年までに国鉄型置き換えというのはこの計画書からは読み取れないだろうなと思う所です。ちなみにYC1系については、有価証券報告書の中で2027年3月までの費用が計上されています。
それではこの順次置き換えというのがどのようなものかというのを考えてみると、821系の新製に舵を切り415系1500番台を置き換えるか、YC1系の製造に舵を切りキハ40系列の置き換えを行うか、どちらかなのだろうと思います。両方置き換えてしまうのは125億という数字では不可能です。821系の編成辺りの費用がおよそ5.5億であったということですから、残り20億ほどの導入計画があるYC1系2次車の数字を除いた100億ほどを821系導入に充てるとすると、導入可能な編成数は15編成程度でしょうかね。415系1500番台は14編成ですから、置き換えるだけの数は新製出来そうです。ただし、関門トンネルを821系は走行できませんから、関門海峡だけ415系を残すか、821系以外の代替方法を模索するか、どちらかを迫られるでしょうね。一方、残りの100億をYC1系に充てる場合、YC1系は1両辺りおよそ2.5億~3億ほどのようですので、2027年までの導入が確定している20億を除く、100億で導入できるYC1系は40両前後でしょうか。2027年までの導入確定分は10両ほどですから、合計40~50両ほどを導入できるということになりそうです。キハ40系列にある程度はメスを入れられそうな数字ですね。それにしてもYC1系、高いですね(笑)
あとは103系ですよね。こちらをどうするのかも一つの注目ポイントです。一部で噂されているような計画があるならば、その計画はこの125億に入っているでしょうから、そうなると821系orYC1系に充てられる金額は100億を切ることになりそうです。これもどうなのでしょうね。
このような形ですので、125億では到底国鉄型車両全廃は不可能でしょう。個人的にはキハ40の置き換えを優先し、415系1500番台はしばらく残しそうな気はしますが、どうでしょうね。1500番台は100や500番台の廃車発生品を流用できるでしょうから、予備部品は潤沢にありそうですね。更に関門トンネルで必要な存在ですし、減便を行った鹿児島本線でも最近は重宝されていますから、国鉄型の中でも置き換えは最後に回しそうだなと思ってはいます。当然根拠はない私見ですが。先ほどの資料でも821系は導入地区の拡大、YC1系は導入を推進と書かれていることからも、しばらくはYC1系の導入を行っていくことになりそうかなと予測してみます。
今回はJR九州の置き換えに関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!